投稿者 ★阿修羅♪ 日時 2001 年 10 月 28 日 11:59:15:
診断の「シロ」判定を厳格化 陽→陰の3頭再検査−−厚労省
狂牛病の診断確定方法について、厚生労働省は26日、3種類の2次検査のうち、
ウエスタンブロット法で陽性が出た段階で「クロ」と断定する一方、同法で陰性の場
合は他の検査で陰性と判定されるまで「シロ」と断定しないよう検査を厳格化すると
発表した。同日の2次検査から適用した。同日あった第1回専門家会議(座長、品川
森一・帯広畜産大教授)の提言を受け入れた。
2次検査終了には約1週間かかる見通しで、1次検査で陽性となった後、陰性とさ
れた場合は、牛肉の商品価値に影響するとみられる。既にウエスタンブロット法のみ
で陰性と判定されて出荷された牛が4頭いるが、このうち、他の検査ができない状態
の1頭を除き、3頭は改めて他の検査を実施する。
会議では「ウエスタンブロット法で陰性でも、牛の脳の一部を抗体で染め病原プリ
オンを調べる免疫組織化学検査で陽性になることは理論的にあり得る」などの意見が
続出。より安全性を求めるため二つの検査結果をそろえる必要があるとの見解でまと
まった。もう一つの2次検査「病理組織検査」は感度が低く補助的な検査と位置付け
た。
北本哲之・東北大大学院医学系研究科教授(病態神経学)は「欧州の水準を超えた
安全を求めるなら、免疫組織化学検査も併用すべきだ」と話した。【高木昭午、長尾
真輔】
(毎日新聞2001年10月27日東京朝刊から)
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