投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 20 日 17:57:05:
狂牛病が羊に感染するか否かを調べていた英政府系機関が5年間にわたり、誤って羊ではなく牛の脳を検査していた事実が
明らかになった。狂牛病対策の「本家」で起きた失態に、政府や科学者の責任を追及する声が出ている。
19日付の英各紙によると、この研究は97年、スコットランドの動物保健実験所で始まった。伝染性海綿状脳症(スクレイピ
ー)に感染して死んだ羊約3000頭の脳を調べ、狂牛病にも冒されていなかったか、調べる目的だった。
調査の結果、検体から狂牛病の病原体が発見され、同実験所は19日、「狂牛病は種の壁を超え、羊にも感染する」という内
容の報告書を政府に提出する予定だった。ところが、DNA検査を行ったところ、検体はすべて牛の脳であることが判明。約22
万ポンド(3500万円)を投じたプロジェクトを無効にせざるを得なくなった。
政府狂牛病委員会のスミス委員長は「悲惨な過ちだ。実は当初、結果を聞いて仰天した。だれも予期しない内容だったから」
と語った。実験所側は「検体は元々、ほかの目的で集められたものだった」とミスの背景を説明している。(17:25)
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