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知事、あるいは大臣が、官僚、地方役所幹部とはじめて接する時、一番手をふれてはいけないのが、役所の人事、役人の責任問題である。例外として官僚、地方役人がそれらのことをうけるのは、大臣、知事が、元官僚の場合だけである。なぜなら、彼らは、役所のルールを重んじるからである。
田中康夫氏の場合、長野県の財界の一部の支援は得たが、役人の支持はえていない。名刺折事件がそうであろう。何故長野県の土木部長があのような態度を田中氏にとったか。
一つは脅しである。田中知事が、脱ダムにより知事に当選したが、役人幹部はいかにこのダムがむだであるかが明らかにされ責任をとられるのが心配である。彼は退職辞さずで田中氏にさからったが、県民のためにやめる公務員など今はいない。そんな人材は、若い時に公務員をやめている。
私が学生の時の工学部の教授が、以前こんなことを話していた。はじめは、建設省、今の国土交通省にいた。しかし、業者からの接待、賄賂が多く、ほどほどいやになり教師の道にかわったと。
田中氏にとっては、動いてくれる県庁職員の幹部、政府の官僚、県会議員すべてが敵になってしまった。すべてが、ダムの問題であり、そのダムに付随する工事予定の問題からである。
ただ、県庁の若手職員にはいいchanceになっている。県庁には、派閥があり、それが人事をも影響している。どこの県庁でもそうであると思う。すなわち学閥ではなく出身地閥である。
田中氏が1年半にあまりなにもしてきていないとのことを報道されてきたが、ホームページをみているとまわりが敵だらけのなかよく仕事をこなしてきたと思う。詳しいことは、ホームページをみてあげてください。今はなくなっているかもしれませんが。
当方長野県民ではないが、この地域は独特の地域だと思う。山が多くその周辺の住民は公共事業中心に生活してきている。
田中知事の退職金が2700万ぐらいでるそうである。本人もびっくりしているだろう。それだけ役所の仕事はおいしい仕事なのである。今日テレビのワイドショーでこの退職金を辞退せよとかいっていたが、いちばんこまるのが役人である。かれらのおいしい特権を知事によっていじられるからである。また役人の反感をかう。
このように知事の場合改革するにはなにが大切かは、県民の支持である。支持がたかければ改革を断行せる。低ければなにもできないし、戦うこともできない。小泉総理の場合、国民の支持があるときに改革を断行できたのだが、その時に従来のように妥協しほとんど名前だけの改革になり頼るのは国民ではなく、与党の議員になってしまっている。長野県民は、無党派となって選挙にのぞんでほしい。
ダムについて、ダムを作ったからといって洪水がおきらない、土砂くずれがなくなるということはない。今回の台風による洪水の影響は、ダムがなかったからではない。ほとんどが流域対策をしていないからである。ダムというのは、原子力発電所と同じようにテロの対象物である。長野県が開いているダムの代替え案としてまとめてある流域対策をもっと県民に公表したらどうか。