日産がリバイバルプランを1年前倒しで達成
日産自動車は8日、経営再建計画「日産リバイバルプラン」(NRP)が予定よりも1年早く、今年3月末に終了する見通しになった、と発表した。同社は今年4月から「日産180」と名付けた新3カ年計画を始め、さらに15%のコスト削減を目指す。
本来は00年度からの3カ年計画だったNRPは、(1)00年度の連結当期黒字化(2)02年度末までに売上高営業利益率4.5%の達成(3)自動車関連事業の連結有利子負債の7000億円以下への削減、を目標としていた。(1)は予定通り達成し、(2)は昨年9月中間期に6.3%に、(3)は今年度末までに達成する見通しとなった。
新3カ年計画は04年度末をめどに(1)世界販売台数を01年度の販売台数(約260万台の見通し)から100万台上乗せする(2)営業利益率を「8」%にする(3)自動車関連有利子負債を「ゼロ」にする、の3点を目指す。「日産180」はこの数字からとった。NRPでは20%の部品調達コスト削減を目標としていたが、今後はさらに15%削減を目指す。
カルロス・ゴーン社長は「今後投入される新型車のほとんどはNRPの下で設計されたもので、販売増が期待できる」とコメントしている。(22:47)