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映画「フロムヘル」をレンタルで家で見た感想。
http://www.tsutaya.co.jp/item/movie/view_v.zhtml?pdid=10022419
私は、「切り裂きジャック事件」についてよく描かれている
とは思いましたが、この映画でフリーメーソンについて
新たな発見は無かったと感じる。
むしろ非常に大きな疑念を覚えた。
以下に雑談風に書いてみる。
「切り裂きジャック」については、殺人儀式である
と論ずる研究者は多い。
■「世田谷一家殺人事件」と「切り裂きジャック」の類似性
http://www.asyura.com/sora/bd15/msg/170.html
何らかの秘密結社が関与した殺人儀式であるならば、
この映画で描かれるストーリーは有り得ない。
殺人儀式の実行者は、儀式の遂行を結社によって
賞賛されるはず。この映画では、フリーメーソンの
側に、殺人実行者が最終的に罰せられている。
まあ娯楽映画だからしょうがないとして見ても、
殺人儀式を行う秘密結社が、実行者を処分する
とは変な話。落ちの付け方が変に「偽善的」。
次にこの映画の最大の疑問点を挙げる。
直角定規とコンパスとか革のエプロンなど
フリーメーソンのシンボルが露骨に登場するのだが、
非常に有名な「万物を見通す目」については、
何故か出て来ない。
「万物を見通す目」というシンボルが意味するモノ
とは、超自然的知覚、具体的には「遠隔透視」
を指しているという説がある。
フリーメーソンの上位階級はこうした「秘儀」を
身につけていると言う。
私は「遠隔透視」こそフリーメーソンの最大の秘密
であると考えている。
この映画では何故か、フリーメーソンでない側の
主役の刑事が、不自然な超能力を持った設定。
さらにに疑問なのが、「万物を見通す目」をシンボル
に持つフリーメーソン側が、「遠隔透視」とは無関係
に描かれている点。
「万物を見通す目」と「遠隔透視」の関係を知っている
人であるならば、この映画は可笑しい子供騙しにしか
見えないだろう。
だが私は、この「遠隔透視」に関してある程度
具体的に描写されている事は、この映画で注目すべき点
と考えている。
ハリウッド映画には、この「遠隔透視」について
暗示的に描写されたものが何故か突発的に出てくる。
私はそうした暗示的な映画の一つとして、
「フロムヘル」を捉えている。