米景気は回復に向かいつつある=オニール財務長官
[ワシントン 7日 ロイター] オニール米財務長官は、米景気は回復に向かいつつあるとの認識を示したうえで、世界における他の富裕国は、世界的な経済成長を加速するための取り組みに参加しなければならない、と述べた。
オニール長官は記者団に対し、8−9日にオタワで開催される7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)では、テロリスト集団の資金調達に厳格な姿勢で臨むことや世界的な経済成長を支援するための方策が主要議題になる、との見通しを示した。
そのうえで、「G7各国が世界経済を再活性化させるための方策について意見を交換することになるとみている」と述べ、米景気後退(リセッション)局面は最悪期を脱したと指摘した。
さらに、「米景気が回復しかけていると示唆する兆候が増えてきた。米国内の失業者が再就職するためのプロセスが加速するよう支援することが必要だ」と述べた。
また日本については、景気を回復軌道に乗せるための方策を講じることを期待していると述べたが、為替レートについてコメントはない、とした。
米製造業者のあいだからは、日本は外国為替市場で人為的に円安に誘導し、価格競争力を高めることで輸出主導の景気回復をもくろんでいると非難する声が高まっている。