米ウォルマート初の売上高世界一 エクソンモービル抜く
米小売り最大手ウォルマートが7日発表した01年度(01年2月〜02年1月)の年間売上高は約2180億ドル(約29兆円)となり、国際石油資本の米エクソンモービルを抜き、初めて世界一になった。景気低迷で個人消費が冷え込んだにもかかわらず、安売りで快進撃を続け、創業から40年でトップの座を射止めた。
ウォルマートは、決算期最後の1月の売上高とともに、年間売上高をほぼ確定した。前年度は1913億ドルだったため、約14%の増収となり、10年以上にわたってふたケタ成長を続けている。すでに01年度決算を発表したエクソンの売上高2129億ドル、米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)の1772億ドルを上回り、首位が確定した。小売業が世界一になるのは初めて。
ウォルマートは62年、アーカンソー州で1号店を開いて以来、「エブリデー・ロー・プライス(毎日が低価格)」をモットーにチェーン店を展開。情報化に積極的に投資するとともに物流網を効率化して、低価格販売を実現した。中南米、欧州のほかカナダ、中国、韓国などにも進出し、国内外で約4400店を保有、従業員は138万人を超える。
米安売りチェーン2位だったKマートはウォルマートに押されて不振が続き、先月、連邦破産法11条の適用を申請して会社更生手続きに入っている。(10:30)