さて過去２回中国のエイズにかんする私の意見を述べてきましたが、この問題の一番大きなポイントは、この災難が人災であるということです。

売血者に古くなった血液をもどすという常識では考えられないことをエイズの感染経由が明らかになった後もずっと続けたことです。

そうした失政によるエイズ患者は数百万人いると私は考えますが、もし中国政府がこの問題を認めエイズ問題に真剣に取り組めば当然その過程で災害補償問題が起きます。逆にあくまでエイズ問題を過小報道することも考えられます。その場合、当然エイズ患者は増えつづけるでしょう。

どちらにせよ何らかの破局が訪れ、中国の大きな混乱要因となると考えます。ＮＹＴの執拗な報道の後、中国政府はこの問題が存在すること自体は認めたものの、あくまで失政は認めないし問題も矮小化する方針のようです。それは逆に中国の不安定要素が増えつづけることを意味します。ゴードン・チャンと違いぼくは中国が崩壊するとは考えていませんが、将来大きなつけを払うことは確実なようです

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