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(回答先: いよいよ君たちが目覚め、そしてわたしの手伝いをするときがきた 投稿者 君たちは死に際して決して後悔しないようにしなければならない 日時 2002 年 5 月 15 日 18:08:22)
Q 付き合っている彼氏が束縛する
上祐さんに質問したいことがあります。
最近、付き合っていた彼氏が束縛するようになりました。何か良い対処法はありますか? 教えてください。ありがとうございます。
A 束縛は恋愛の一部
よくあるようで、すごく難しいご質問ですね。まず、恋愛の本質的な部分をお話ししたいと思います。
恋愛というのは、もともと互いをある程度束縛し合うことによって成立しています。よく「君(あなた)だけが好き」という言葉に歓喜し、浮気に激怒するのは、恋愛においてプライドとか、自分を大切にしてほしいという欲求が満たされることで、互いが強い喜びを感じているからです。
その延長に相手に対する支配欲求があります。相手を自分の思うままにすることによって、さらにプライド満たすことができるからです。
だから、ある程度の束縛は恋愛のごく自然な結果、恋愛の一部なのです。実際、あなたが期待しているほど相手があなたに頓着せず、束縛せずに、自由にしておくとしたならば、あなたは相手が冷めているのではないかと思い、不満を感じるでしょう。
こうして、恋愛感情を分析してしまうと、恋愛の土台には自分のエゴがあることがわかります。つまり、本当に愛しているのは恋愛の相手ではなくて、自分自身(のエゴ)なのです。その自分のエゴを満たす手段として、恋愛が存在しています。
こういうふうに言うと、全部つまらなく思えてしまうでしょうが、これを理解した方が幸福な恋愛・結婚をしやすくなるので、どうか我慢して最後まで読んでくださいね(笑)。
さて、少し横道にそれますが、エゴが背景にない純粋な愛とは、自分に対する見返りを求めず、一方的に相手を利そうという心の働きです。これは、エゴが背景にある恋愛(愛著)とは違います。これによって苦しみが生じることは、一切ありません。
しかし、恋愛はエゴに基づいているので、喜びだけでなく苦しみも与えます。それは、双方が相手に求めているものが、かみ合わなくなるからです。例えば、あなたが経験しているように、あなたが期待する以上に相手があなたを束縛・拘束しようとしたり、あなたが求めるよりも相手の方があなたに執着せず、距離を置いたり、浮気したり。最後には、少なくとも片方が、自分のエゴを満たすものではないと相手を感じたとき、恋愛は終わることになります。
だから、まず言えることは、自分の欲求が強くて相手を思いやる気持ちが少ないカップルの恋愛は、安定しないということです。二人ともおなかがすいているのに、食べ物が足りない状態です。
よって、アレフでは、在家信徒(出家修行者と違って、恋愛・結婚が認められる)には、不必要なエゴをできるだけ弱め、他人を純粋に利するための教え・修行法を説いています。
さて、恋愛感情はすべてエゴが土台にあると言いましたが、それは、すべてのカップルが互いに対してエゴばかりを向け、真の愛の要素がないという意味では全くありません。すべてのカップルは、その両方を有しているのでしょうが、そのバランスがカップルごとに違います。
これに関係して、“順縁のカップル”と“逆縁のカップル”というのがあるのです。順縁のカップルは、「相手に成長してもらいたい」「幸福になってほしい」という気持ちが強く、逆縁のカップルは、愛していると言いながら相手の真の成長を妨げたり、最終的には憎み合ったりします。
順縁のカップルは、過去世でも互いを利することが多かった夫婦・恋人の可能性があります。特に修行者の夫婦は、このパターンが多くあります。互いの精神的な向上を願う要素が多いのです。
逆縁のカップルは、ひどい場合は、過去世において敵対者だった可能性もあります。敵対者でも、互いに対する縁は強いので、その縁で結ばれてしまうのです。
「かわいさ余って憎さが百倍」とよく言うように、激しい愛著の裏に激しい憎しみが生じることがあり、転生を境に敵対関係は忘れ、激しい憎しみが激しい愛著に戻ることもあるのです。
この激しい愛著と憎しみの背景には、強いエゴがあります。強いエゴが満たされると強い愛著を感じるが、それが満たされなくなると、裏切られたように感じ、強い憎しみに変わります。
よって、順縁のカップルの特徴は、他人から見ると少しクールなように見えます。つまり、自分のエゴを満たしたいと思うあまり相手を束縛する、ということが少ないのです。相手が自分の向上を求めて何かをしようとするときには、それを温かく見守ります。そこで相手を束縛して、相手の成長・幸福を妨害しないわけです。
ですから、幸福な恋愛・結婚、双方の成長を考えると、順縁の相手と結ばれることが大切です。
では、どうしたら順縁の相手と結ばれやすくなるか。それは、相性占いなどをやっても本質的には効果はなく、自分を磨いていく必要があります。つまり、自分のエゴを弱め、真の利他心を養う必要があります。
それはなぜかというと、恋愛を含めたすべての人の出会いにおいて、「類は友を呼ぶ」という法則があるのです。仏教ではカルマの法則といいますが、人は、自分と似た要素(=カルマ)のある人と自然と結ばれます。よく「彼(彼女)とは波長が合う、気が合う」と言いますよね。それがこのことです。仏教的には、“似たカルマ・波動・エネルギーの人”ということになります。
だから、巡り合う相手を順縁のカルマの良い人にするためには、自分のカルマを良くする必要があります。
さて、最後にあなたの質問にお答えしますと、彼にあなたを束縛し過ぎる要素があるということは、あなたにも似た要素があると考え、それを直すようにするといいと思います。
そうして、あなたのカルマが変わるとどうなるか。それには二つの可能性があるでしょう。
一つ目は、あなたの影響を彼が受けて、彼も束縛をしなくなる。もう一つは、彼とあなたのカルマに差ができ過ぎて、彼との縁が切れて、より良い相手との縁ができるということです。
いずれにせよ、あなたが巡り合う人はあなたの心に深く関係している、というのが真理の法則です。だから、あなたが自分の心を浄化する努力をする限り、必ず幸福な恋愛・結婚ができるでしょう。
http://www.joyu.to/qa/n_qa05.html