レスがうまくアツプされませんので、こちらに書きます。アジェンデ政権を倒したピノチェット陸軍大将をけしかけたのはキッシンジャーで、その背後にいたのは、ITTという多国籍企業です。インターナショナル・テレホン・アンド・テレグラフというと、日本のKDD(現在のKDDI)のようですが、国際通信以外にも色々なことをやっており、もともとは、中南米の米国の利権企業のようです。CIAのダミーという人もいます。まあ、サルバトーレ・アジェンデはもともとマルクス経済学者だった人ですから、米国としてはITTがからまなくとも潰したかったのでしょうが。
50年代から60年代にかけての米国の中南米政策のひどさは、グレアムグリーンの「トリホス将軍」やジョン・ルカレの「ザ・テイラー・オブ・パナマ」(映画にもなりました。主演は何とあのボンドことピアーズ・ブロスナンです)を読むとよく分かります。ボリビアだったと思いますが、ここでも政権をひっくり返しています。