(回答先: Re: 米国の「デフォルト宣言」→新世界通貨体制 投稿者 名無しさん、お腹いっぱい 日時 2002 年 3 月 08 日 14:47:59)
「名無しさん、お腹いっぱい」さん、どうもです。
ある部分は重複するので、モルモットさんへのレスを参照していただければ幸いです。
>新世界通貨体制に移行した場合、デフォルトした国家の財政赤字は徳政令的に処遇
>されるのでしょうか?
これは、「新世界中央銀行」の政策テーマではなく、各国の国内問題になります。
しかし、「新世界通貨体制」は緊縮財政を強いるものですから、各国の統治者は、これまでに抱えている政府債務(債権者が国内か国外かを問わず)をなくしてしまいたいと考えるでしょう。
米国連邦政府は「対外債務」をデフォルトできますが、日本政府が「対外債務」をデフォルトするのは困難(とくに対米欧では)だと思います。(米国連邦政府は、自分のことを棚に上げて、「民間人は別問題なのだから、ちゃんと支払え」と“恫喝”すると思っています)
国内債権者が保有する国債をデフォルトする国家もあると思います。そうするかどうかは、“支配層”がどれくらい国債を保有しているかにかかっていると思います。
本物のインサイダーは、「新世界通貨体制」を予期していますから、紙屑になるものはそれまでに処分しています。
日本の場合は、戦後の「新円切り替え」とおなじような手法で日本円から新世界通貨への移行が行われるのではと考えています。ですから、政府債務の多くが“消される”と思っていますが、現在でも銀行や資産家を優遇しているように、「新世界通貨切り替え」でも、銀行や資産家が損をするような内容にはならないと考えています。
どこの国でも結局割を喰うのは、少額の預金や少額の国債を保有している多数の国民になると思います。
>新世界通貨体制になれば、ますます富の集中が進み貧富の差が拡大する
>ように思います。そうした場合結局は搾取する対象が貧困のため減少するので
>体制側の人間は自らの首を締めるような行為にならないのでしょうか?
そうなります。自らの首も絞めます。
しかし、自滅はしません。倒してあげるしかありませんし、倒さない限り、多くの人たちの経済的困難はずっと続くことになります。
>また民衆の側も自給自足生活を強いられたり、物々交換や地域通過等で防衛して、
>経済の二極化が起きたりしないのでしょうか?
そうなると思います。
ローマ帝国の大土地所有者・国際商人・銀行家・大工場主のような贅沢三昧をできる人と、「新世界通貨体制」の末席になんとかとどまれる人、体制の外でしか生存できないルンペン化した人の三極に分化していくと考えています。
ルンペン化した人たちの意見は国政に考慮されることもなく、末席にいる人たちには教育とメディアを通じた“洗脳”と“上昇志向鼓舞”が与えられることになると思います。
現在の日本の状況をより進めたものと考えればいいと思います。
ただ、どれだけの人が自給自足できるかは疑問です。日本でも農業への株式会社の参入を認める動きがあるように、“自営農民”がどれだけ生き残れるでしょうか。
継続的な生産手段がなければ、物々交換も当座しのぎで使えるというものになると思います。
地域通貨も、生産の後ろ盾がなければ、サービスのやり取りを媒介するくらいしか機能しないと思います。(土地がなければ、農業生産も工業生産もできません)
このような意味で、自己防衛自体が困難な状況になります。
私の“妄想”が当たるかはずれるかわかりませんが、住民基本台帳の電子化・電子決済システム・治安強化策・体内埋め込みチップ・ブッシュ政権の妄動など昨今の気になる動きを、「新世界通貨体制」という将来像に照らして考えると面白いのではと思っています。
今後ともよろしくお願いします。