(回答先: 外貨準備高を取り戻すための控えめな提案(OUR WORLD) 投稿者 マイケル・ハドソン 日時 2002 年 2 月 26 日 23:46:25)
ご説ごもっともでございます。惜しむらくは、何故、今金がかくのごとく安い価格に甘んじているかと言うことを、ご解説いただければ、なおさらにございます。つまり、本来ならば、世界最大の債権国・日本が通貨の信用を与えるために、ドル及び米国債でなく金を保有し、真に独立した国家として覇権的行動に出ておれば、金の裏付けをもつ基軸通貨「円」が成立しておったのです。
しかしながらこのような、自国利益を優先する素晴らしい所行がわが国の政治家及び官僚に出来るはずもございません。われわれ、日本人はアメリカの属国にすぎません。我々が出来ますことは、国民一人一人が「預金封鎖」とハイパーインフレを懼れて、1400兆円もある資金で現物の金を世界の市場から買いあさることでございます。なんでも、世界の金の保有高を今の価格で表すと、40兆円にしかすぎないとか?
もちろん買いあされば、バブルがおき金価格が高騰いたしますので儲かるのは業者ばかりになるかもしれません。
ありがたいことに、今金はそう高くはありません。もちろん底値の240ドルに比べるとずっと高いのですが、ピーク時の870ドルから比べると、ずいぶん低い水準です。
しかし、ながーーーい目で見たとき、この愚鈍なばかりの国民の行動が、最後には現物の金保有者として、再び「黄金の国」ジパングとして光り輝くように思われます。それは、アメリカに変わる新しい覇権国家「中国」の出現まで待たねばならないでしょう。いずれ、中国・インドは経済発展をとげ、我々とは異なり通貨の裏付けとして「金」保有を始めるでしょう。その時に備えて愚鈍なまでに現物の「金」を保有することが、この日本人に許された唯一の自国防衛策のような気がいたします。
日本は、独立国ではないのでございます。原爆を落とされたときから、この国はずっーと、某国の植民地なのでございます。しかし、ローマ帝国が最後には植民地の民俗宗教ユダヤ教の一派キリスト教に洗脳され、文化的征服をうけたように、日本的生き方はアメリカを浸食していくかもしれません。まだまだ時間はかかりましょうが・・・
この国が独立した国ではないことをゆめゆめ、お忘れなさいませんよう。