投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 9 月 08 日 02:15:02:
2000.09. 7 Web posted at: 9:16 PM JST (1216 GMT)
(CNN) 今年1月、カナダ北西部に落下したいん石が、これまでに見つかったどのいん石とも異なる化学的な構造を持っていることが分かり、太陽系の起源を探る新たな手がかりになるとの期待が持たれている。
このいん石は、カナダ北西部のユーコンテリトリーに巨大な火の玉となって落下し、大爆発を引き起こした250トンの巨大いん石のかけら。寒冷地に落下し、保存状態も良かったため、初期の太陽系の状態をよく残していると考えられる。
このいん石を調べている米インディアナ州パーデュー大学の研究員によると、いん石は45万年前のものと推定され、構成要素となっている50種類の化学物質を調べた結果、現在知られている2種類の炭質球粒いん石の中間に位置し、いずれとも異なる特徴を備えた新種と判明したという。
炭質球粒いん石は、初期の太陽系を発生源として、生命の基礎となる有機物質や、星が爆発してできた宇宙塵を含んでいる非常に珍しいいん石。同大の研究者によれば、地球上でこれまでに見つかった炭質球粒いん石は60個にすぎず、いずれも2つのタイプに分類できた。
しかし、今回見つかった隕石がこのどちらのタイプとも異なる特徴を備えていることから、研究者らは「このいん石が、これまでに見つかったほかの炭質球粒いん石が生成されたのとは別の太陽系から来たものだと推定するのは理にかなっている」と説明している。