投稿者 倉田佳典 日時 2000 年 9 月 07 日 19:26:16:
09/07 16:08 在韓米軍は「時代錯誤」 米元高官らが見直し論 外信88 #01
共同
南北朝鮮首脳会談をきっかけとした朝鮮半島情勢の激変を受け、
韓国に駐留する米軍三万七千人の「将来」が焦点になりつつある。
米国内では少数意見ながら「駐留は時代錯誤」との意見も現れ始め
た。
「(北東アジアの安定を維持し、朝鮮半島での日本、中国、ロシ
アなどの地域大国の覇権争いを避けるため)米軍の駐留継続は望ま
しい」―。韓国の金大中大統領が米紙ワシントン・ポストとのイン
タビューで紹介した朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総
書記の発言だ。
興味深いのは、米軍駐留について金総書記が「望ましい」と、「
容認」以上の姿勢を示したことだ。
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米国内で挙げられる韓国駐留継続の理由は(1)北東アジアの安
定に資する(2)地域大国の覇権を抑える―の二つ。(1)は公式
論として、(2)はより本音に近い議論として常に聞かれる。金総
書記の言葉を額面通りに受け取れば、これまで「米軍撤退要求」を
掲げてきた北朝鮮さえ、米側の駐留の根拠を二つとも「擁護」した
形となる。
しかし、こうした「だれもが望む駐留」論に異を唱える動きが、
かつて政権内にあったシンクタンク研究者の間で目立ってきた。レ
ーガン政権でホワイトハウスの政策スタッフを務めたダグ・バンド
ウ氏は「米軍駐留は冷戦時代の残滓(ざんし)だ」と主張する。
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同氏は、米国が国際環境が変わっても軍の永続的な駐留を望むの
は「自己の政策を世界に押し付けるためだ」と批判。韓国は独自防
衛に十分な国力を持つ上、日本が軍事的な覇権を唱えることは「考
えられない」と指摘し、「安定論」も「覇権抑制論」も「時代錯誤
の論理」と切り捨てる。
バンドウ氏の米軍撤退論には「朝鮮半島問題は南北両国に任せよ
」との主張が基本にある。こうした意見は米国では少数派だが、「
国防総省内でも中堅以下のレベルでは既に聞かれる」(議会筋)と
いう。
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一方、「日韓への過度の依存は同盟関係にとってかえってマイナ
ス」との観点から米軍駐留態勢の見直しを提言しているのは、キャ
ンベル前国防副次官補。
最新の論文で同氏は、朝鮮半島情勢の展開などの新局面で、米軍
の前方展開をオーストラリアなどへ広げ、沖縄をはじめとする基地
提供地域の負担を軽減することが同盟強化につながると主張する。
最近までクリントン政権内にあって「東アジア十万人体制」の「守
護神」役だった人物の発言だけに注目される。(ワシントン共同=
大島寛)
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