投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2000 年 9 月 07 日 19:22:11:
イギリスの情報機関で国内防諜を担当するMI5(英国情報部5部)に5年間勤めたデービッド・シェーラー(34)は3年前、機密情報をメディアに暴露した。
MI5には有力政治家や歌手など「危険人物」のファイルが保管されており、また海外諜報を担当するMI6(英国情報部6部)はリビアの最高指導者カダフィ大佐の暗殺計画を裏で糸を引いていたとも告発したのだ。
その後フランスで逃亡生活を送っていたシェーラーは、自首すれば保釈するという英政府の約束を取りつけ、8月21日に帰国。本誌ミシェル・チャンが話を聞いた。
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――すべてを話そうと決心したきっかけは?
国民の税金がカダフィ大佐暗殺計画に使われ、失敗したこと、そして罪のないリビア市民が殺されたことを知ったからだ。良心の呵責を軽くするには、公にするしかないと思った。
――新聞に機密情報を「売った」ことで批判されているが。
金をもらったのは、異常な状態で外国に住まなければならなかったからだ。イギリスには、内部告発者を守ってくれる組織はない。
――守るべき国家機密というものがあると思うか。
秘密工作員の安全を守るとか、微妙な情報活動をする場合は必要だ。しかし、作戦が終わってもずっと秘密にしておく必要はない。
MI5には1909年以降の記録が残っている。公表するのは恥かもしれないが、国の安全を脅かすことにはならない。
――あるべき情報機関の姿は、どのようなものと考えているか。
情報機関は、政府ではなく議会の指揮下におく必要がある。現状はあまりに危険だ。政府が嘘をついているかどうか、すべての国民が知ろうとすることも大切だろう。政府が真実を語っているかどうかわからなければ、何に対して投票するというのか。