投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2000 年 9 月 04 日 14:06:34:
経営破たんし、国の特別公的管理下(一時国有化)にあった日本債券信用銀行は4日、ソフトバンクなど企業連合による買収で、約1年9カ月ぶりに民間の新銀行として営業を開始した。同日午後に新たな株主や経営陣による株主総会、取締役会を相次いで開き、元日本銀行理事の本間忠世氏が社長に就任、正式に新体制がスタートする。行名は当面、日債銀のままだが、来年1月にも「あおぞら銀行」に変更する。
同日夕に本間社長が記者会見し、今後の具体的な経営方針について発表する。新日債銀は、中堅・中小企業やベンチャー企業への積極的な融資などを業務の柱にすえ、既存の銀行との違いを鮮明にしたい考えだ。
日債銀は1998年12月、バブル経済時代の過剰な不動産担保融資などの失敗から、経営が破たん。日本長期信用銀行(現在は新生銀行)に続いて、金融再生法に基づいて特別公的管理に入った。
その後、ソフトバンクや東京海上火災、オリックスの3社を中心とする企業連合による買収が決定。1日、国が保有していた株式が正式に引き渡され、一時的な国有化を終了した。
日債銀のソフトバンク連合の買収については、新銀行が引き継いだ債権の価値が、買収後の3年間に2割以上低下した場合は、国に買い戻しを求められるとする「瑕疵(かし)担保特約」が契約に盛り込まれたことに対する批判が国会などで高まった影響で、直前に譲渡が1カ月延期されていた。契約は結局、当初と変更せずに譲渡された。ただし、譲渡された資産のうち約3割が経営悪化企業向けの貸し出し資産になっており、今後、資産の損失が膨らんで特約に基づく国の資産買い戻しが相次げば、国の追加負担が生じる可能性がある。
(12:38)
★各社の出資比率は(笑)
出資比率
ソフトバンク
48.88%
オリックス
14.99%
東京海上火災保険
14.99%
サーベラス
5.01%
パシフィック・キャピタル・グループ
4.01%
リーマン・ブラザーズ(クーンロエブ商会系)
2.50%
チェース・マンハッタン(ロックフェラー財閥)
0.50%
UBS
0.50%
シリコン・バレーバンク
0.25%
地銀等(96行)
8.37%
合計
100.00%