実効性ある活動できず 休戦ほごのコンゴPKO

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投稿者 倉田佳典 日時 2000 年 9 月 03 日 21:21:05:

09/03 16:20 実効性ある活動できず 休戦ほごのコンゴPKO  外信30 #01
共同
 国連ミレニアム総会で七日開かれる安全保障理事会サミットでは
、期待外れの結末が多い国連平和維持活動(PKO)の機能強化が
中心議題となる。紛争の泥沼化で設立から九カ月過ぎても実効性あ
る活動ができずにいる国連コンゴ監視団(MONUC)の現状を報
告する。                          
 「われわれが仲介した休戦は七回だったか、八回か。どれも一分
ともたなかった」。砲撃で崩壊した家屋が残るコンゴ(旧ザイール
)北東部キサンガニで、MONUCのママドゥ・シソコ少佐(マリ
出身)がルワンダ、ウガンダ両国軍間の六月の戦闘を振り返った。
(続)  000903 1620              
[2000-09-03-16:20]
続き (改行で次文書 E:終了)

09/03 16:20 実効性あ  外信30 #02

 ダイヤモンドの採掘利権が絡むコンゴ紛争の構図は複雑だ。カビ
ラ政権と三つの反政府勢力、周辺五カ国が当事者。昨年夏の停戦協
定後も各地で戦闘が続く。                  
 停戦監視などを任務として昨年十一月設立されたMONUCは、
いまだに本格展開の見通しが立たない。八月末現在でわずか約二百
七十人が困難な監視活動を続ける。              
 六月の戦闘は六日間続き、市民約六百人が巻き添えになって死亡
したという。国連は「維持すべき平和が存在しない」(国連PKO
局)として、五千五百人規模の大型PKOになるはずだったMON
UC要員の派遣見送りを決めた。               
(続)  000903 1620              
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[2000-09-03-16:20]
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09/03 16:20 実効性あ  外信30 #03

 今年五月には国連シエラレオネ派遣団(UNAMSIL)要員の
大量拘束事件が起きている。国連はコンゴでその二の舞いを演じる
わけにはいかなかった。                   
 難題は展開後にも待ち構えている。反政府勢力側には、MONU
Cを勢力維持の道具にしたいとの思惑がのぞくからだ。     
 コンゴ民主連合(RCD)幹部のモイズ・ニャルガボ氏は拠点の
東部ゴマで「前線から撤兵する用意がある。ただ、その後のMON
UC展開が条件だ」と語った。MONUC政治部門の担当者は「コ
ンゴの分裂固定化に手を貸すような事態は避けなくては」と、懸念
をのぞかせる。                       
(続)  000903 1620              
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[2000-09-03-16:20]
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09/03 16:20 実効性あ  外信30 #04

 国連にはソマリアで一九九四年、平和執行部隊が撤退に追い込ま
れた苦い経験もある。米国人兵士らが殺害されたソマリアの失敗は
、米外交の゛アフリカ離れ″をもたらし、国際社会がルワンダ内戦
の虐殺で百万人といわれる犠牲者が出るのを防げなかった遠因とも
なった。                          
 MONUC政治部門担当者は、コンゴの「ソマリア化」を懸念す
る声があることを認めた上で「コンゴで再び国連がメンツを失うわ
けにはいかない」と苦悩の色を見せた。(キサンガニ共同=金子大
)                             
(了)  000903 1620              
[2000-09-03-16:20]




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