投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2000 年 9 月 02 日 14:37:38:
NECは1日、情報技術(IT)を生かし、ヒトの遺伝子研究や製品開発・設計などを手がけるバイオ事業に参入する方針を明らかにした。個人の遺伝情報の違いを考慮して設計する医薬品「ゲノム創薬」などの共同研究・開発を目指す。ヒトの遺伝子情報であるヒトゲノムの解明が進んだのを機に、日立製作所や富士通などハイテクを利用し遺伝子の解析ビジネスなどに乗り出す大手電機メーカーが相次ぐ中、製品そのものの研究開発を手がけるのはNECが初めて。遺伝子研究に欠かせないITとバイオ技術の融合を図る。
NECは4日付で本社に「バイオIT事業推進室」を新設。
遺伝子の解析に必要なソフト開発や、コンピューターを使ったシミュレーションにより、医薬品や食料品、たんぱく質の設計も手がける。
開発は薬品会社や食品会社、化成品会社などと共同で手がけ、遺伝子特許の共同出願も視野に入れている。
NECは、基礎研究などを手がける研究所、NECラボラトリーズが、動物でゲノム解析が初めて完了した線虫の遺伝子機能の解明を進めるなど、遺伝子研究に力を入れている。
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