投稿者 佐藤雅彦 日時 2000 年 9 月 02 日 04:16:31:
ディープキッスにご用心
――HIVがうつる危険性はいまだ否定できず
●AIDS(後天性免疫不全症候群)の原因について、産官医学学利権複合体――すなわち“医学界の主流派”――では「HIV(ヒト免疫不全ウイルス)が唯一かつ決定的な原因でわる」という絶対的教条[ドグマ]が支配してきました。 しかしこれは、発表の経緯からして、安っぽい陰謀小説のようにイカガわしいものでしたし、実際、多くの科学者が疑問を唱えています。
●「HIV=AIDSの単一病因説」をめぐるインチキさについては、なによりもまず、世界で最初にHIVを発見した――しかし米国政府とアメリカ軍産官医学利権複合体のセコい“陰謀”によって(それがどのような陰謀だったかはとうの昔に公然化しており『エイズの歴史』などを読めば日本語でも片鱗を知ることくらいはできるが)手柄を米国癌研究所のロバート・ギャロに盗まれた――パスツール研究所(フランス)のリュク・モンタニエさえもが指摘してきたわけで、彼は「HIV単一病因説」を否定し、「エイズ――フランス語では“SIDA”――は、いくつもの共犯的病因の相互作用の結果起きる」という持論を唱えてきましたが、その結果、政治経済的に「HIV単一病因説」を売り込んだほうが何かと好都合だと考えているパスツール研究所当局とそりが合わなくなり、同研究所を出るはめになりました。
●このあたりのことは、すでにいくつかの投稿で言及してきたので、関心のある方は以下を参照して下さい――
@「『エイズ患者のための栄養療法』についての紹介資料再録
――2000年4月20日:6SR279」
A「 『突発出現ウイルス』はなぜ登場したか(出版資料)
――5月19日:6SR959」
B「生物兵器による大量“間引き”の予兆かも……?!
――5月20日:7SR11」
C「パスツール研究所
――5月23日:7SR72」
●さて、そのモンタニエ博士は、「HIV=AIDS単一病因説」否定の立場から、“共犯的病因”を解明すべく調査研究を続けており、昨日、彼の近況がニュース記事として伝えられたので、その邦訳を紹介します。
●注目すべきは、「HIVがキッスで伝播する」危険性を律儀に警告している点です。
この可能性については80年代に欧米でも議論されていたのですが、米国のエイズ研究を取り仕切っているNIH、とりわけ国立癌研究所の勢力が、「キッスじゃエイズはうつりませんので、ご安心を」と気休めをいう宣伝キャンペーンを展開したせいで、「キッスじゃエイズはうつらない」が“テーセツ”になってしまいました。
しかし、その後、HIVの病理的性質や、(エイズの象徴的な疾患であった)カポジ肉腫がHIV以外の新型ヘルペスウイルスで発生していることが解明されるなど、初期のパラダイムはとうの昔に有効性を失っています。
したがって、初期の疑問は、最新の知見を使って、常に検証し直さねばならないはずです。
●これから紹介するニュース記事は、「HIV=AIDS単一病因説」に疑問を持つ人々が参加している国際MLで紹介されたものですが、残念ながら原記事のURLが載っていませんでした。だからひょっとすると、サイトを持っていない新聞社に載った“紙媒体の記事”なのかも知れません。 関連記事が出たら、また「阿修羅」でフォローアップしますので、よろしく。
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送信者:「トッド・ミラー」
件名:キスによる伝播
日時:2000年9月1日5:33
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キッスはHIVを伝播する恐れがある
2000年8月31日
カンパラ(8月30日)
NewsEdge Corporation経由の新華社電――
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の発見者であるリュク・モンタニエ博士が、キッス(接吻)を媒介にしてHIV(ヒト免疫不全ウイルス)がヒトからヒトへと伝播する可能性があるという警告を発している。『New Vision daily』が水曜日にそう報じた。
モンタニエ博士は研究集会に参加するために2日間当地に滞在しているが、火曜日に、「ディープなキッスになるほどHIVをうつされる危険性も高まる」と語った。
博士によれば、HIVは唾液によって運ばれる可能性があるし、、口内に傷があると唾液によるHIVの伝播が助長される恐れが強まるという。
「唾液によるHIV伝播の危険は非常に低いですが、我々はその可能性を完全に否定するわけにはいかないのです」と彼は語る。
「唾液には若干の防護作用がありますが、しかしディープキッスには警戒せねばなりません。とはいえ、最も警戒すべきは、性行為を媒介したウイルス伝播なのですが……。」
モンタニエ博士がここウガンダを訪れているのは、当地の科学者たちと会って、欧米よりもアフリカでAIDS(後天性免疫不全症候群)の感染ばかりか進行までをも早めている原因となっている「共犯的病因(co-factors)」を見つけだすためである。
「AIDSの“共犯的病因”が見つかれば、効果的な予防法や治療法を探す大きな手がかりが掴めるはずです」と博士は言う。
モンタニエ博士は「サハラ砂漠以南のアフリカでAIDSが高率に発生している事実は“HIV=AIDSの単一病因説”では説明がつかない」と語り、なんらかの“共犯的病因”のせいでHIVに感染しやすくなったりAIDSで死にやすくなっているに違いない、と指摘している。
実際、サハラ砂漠以南のアフリカ地域は世界人口の11パーセントを抱えているが、AIDS患者の数だけみれば全世界の患者の70パーセントがこの地域に集中するという異常さを呈している。
**********(Reappraising-AIDS Discussion List**********)
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