投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 12 日 16:34:21:
【ピンクマウンテン(カナダ・ブリティッシュコロンビア州)11日=笹沢教一】
カナダ・ロッキー山脈で三年前に見つかった、巨大な海生爬(は)虫類の化石の発掘調査を行っている日本・カナダ合同チームは十一日、化石の全身を掘り出すことに成功、これまでに知られていない新種の「魚竜」であることが判明した。また全長が約二十三メートルあり、海にすむ爬虫類としては最大であることも確認された。
発掘したのは、同山脈北部の標高約千メートルの地点にある約二億二千万年前(三畳紀後期)の地層。保存の状態もよく、巨大化した過程など、爬虫類全体の進化を考える上で貴重な資料となる。
発見したのは、国立科学博物館地学研究部とカナダの王立ティレル博物館(アルバータ州)のチーム。化石は頭部、ひれ、背骨、尾までほぼ完全な骨格で、現地時間十二日朝(日本時間十三日未明)から、ヘリコプターで化石をふもとに降ろす作業を始める。
三年前の予備調査で、魚竜の化石が数多く含まれていることを確認していたが、秋から初夏までは氷雪に覆われる環境。このため雪解けで発掘が可能になる夏を狙い、九八年から三年越しで作業を進めていた。