投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 29 日 23:36:43:
【ロンドン29日=渡辺覚】
英国の農業を揺るがした狂牛病(牛海綿状脳症)の感染が、牛だけでなく、ブタやニワトリなど他の家畜の間にもまん延している可能性を指摘した研究結果が二十八日報告され、英国内に大きな懸念が広がっている。英政府は狂牛病に感染したと見られる英国産牛の処理を九八年末までに終えたとして来たが、今後、新たな検査・防疫体制の検討を迫られそうだ。
報告したのは、ロンドン・聖メアリー病院のジョン・コリンジ博士の研究チーム。同チームは、〈1〉狂牛病は異なった種類の動物間でも肉食を通じて容易に感染する〈2〉狂牛病に感染しても発症せず、一見正常に見えるケースも多い――とする研究結果を報告。「狂牛病で異種間の感染は起きにくい」、「脳障害を起こして異常な行動をする牛の肉さえ食べなければ安全」といった“安全神話”を突き崩した。