投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 12 日 14:56:26:
日銀が11日、ゼロ金利を解除して10年ぶりに金利引き上げにカジを切ったことは、住宅ローンを抱えるサラリーマンの生活も直撃する。節約に節約を重ねてローン返済を続けてきたのが、さらに苦しくなりそうなのだ。
今回の金利引き上げで、住宅ローン金利は固定金利指定型(10年もの)が3.45%から3.8%、変動型が2.375%から2.5%に引き上げられる。
たとえば変動型で1000万円を借りているとすると、年支払額23万7500円が25万円に、つまり1万2500円の負担増になる。月あたり1000円強の節約が必要となりそうだ。
千葉県内に数年前にマンションを購入した会社員(40)は、「額そのものはそれほどとは思わないが、心理的に暗くなる。外食に行っても高いものは注文しづらくなりそう。これでは景気回復どころか、消費はさらに冷えるのでは」と指摘する。
実際の住宅ローンの引き上げは、「既に借りている分については、当面は変更されず、金利動向をみて年明けからになりそう」(大手銀行)というが、ジワリと金利負担増が生活を圧迫することになりそうだ。
一方、金利引き上げは、預金金利の引き上げにも波及。長く低金利に泣かされていた庶民には、朗報とも思える。都銀で普通預金金利の引き上げを発表した東京三菱、三和両銀行の場合、年0.05%の水準から0.10%に週明け15日から移行する。
しかし、これは100万円を1年預けても利息が500円から1000円になるに過ぎない。定期預金も金額や期間によっては違うが、「年0.1−0.2%程度の引き上げになる。100万円だと1000円から2000円の利子収入の増加」(同)に過ぎない。
多くのサラリーマンが預貯金を遙かに上回るローンを抱えている中の金利引き上げは、利子収入の増大よりも、さらなる節約が必要な生活苦を強いることになりそうだ。
★そういえば、ここ6ヶ月ぐらい、CITIBANKが「変動金利型」の住宅ローンの大売出しを日経他に広告していたな。借り換えの手数料は要らないのなんのって・・・全く儲けにならないことはしないからなぁ。ベニスの商人は。