投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 12 日 13:53:08:
【ウィーン11日=平野登志雄】
10月に実施される大統領選挙の候補者の経歴を調査しているポーランドの特別法廷は11日、ワレサ前大統領が共産主義政権時代に秘密警察のスパイだったことはないとの裁決を下した。同氏が情報提供者だったことを示唆する秘密警察のファイルが疑惑の根拠になっていたが、同法廷はこのファイルが偽造されたものだと認定した。この結果、ワレサ氏の大統領選への出馬が晴れて認められることになった。
98年に成立した同国の国内法では、国政選挙の立候補者などに旧秘密警察との関係を明確化するよう義務づけ、虚偽の宣言をした場合は公職に就くことを10年間禁じている。ワレサ氏は先に秘密警察との関係を全面的に否定したが、その後に疑惑が持ち上がり、虚偽の宣言をしたかどうかが問題化していた。大統領選が2カ月後に迫る同国では、各陣営がこの法律を利用する形で対立候補者の「過去」を暴露する泥仕合が続いている。クワシニエフスキ大統領も同様な疑惑を持たれたが、裁判所はこれについても10日に証拠不十分としてシロの裁決を下している。