投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 29 日 20:07:04:
2000.08.29 Web posted at: 7:11 PM JST (1011 GMT)
ザンボアンガ -- フィリピン南部ホロ島で外国人観光客らを人質にとっているイスラム教過激派グループ「アブサヤフ」は28日、米中央情報局(CIA)のエージェントを新たに人質に取ったと発表した。この人物のパスポート番号も公表し、自分たちの要求が受け入れられなければ殺害すると脅している。
アブサヤフは、人質に取ったのはジェフリー・クレイグ・エドワーズ・シリングという名の米国人で、CIAのエージェントだと主張。28日にショッピングモールで誘拐した後、ホロ島で監禁しており、数日内にその姿を写したビデオを公開すると語った。
米当局はアブサヤフの主張は確認できないとしているが、公表された氏名とパスポート番号を持つ米国市民は存在すると述べた。
要求の具体的内容は伝えられていないが、関係者は、1993年にニューヨークの世界貿易センター爆破事件に関連したとして米国で逮捕されたイスラム系武装勢力関係者の解放を求めてくる可能性が高いとも見ている。
ただ、アブサヤフは過去にも同じような虚偽の情報を流したことがあり、フィリピンの米国大使館で事実関係の確認を急いでいる。警察や軍も、人質が取られた事実は確認していない。
アブサヤフはホロ島で外国人観光客やジャーナリストなどを人質に取っており、27日までに6人を解放したが、18人が身柄を依然拘束されている。