投稿者 佐藤雅彦 日時 2000 年 8 月 28 日 20:23:18:
まるで東宝の古いSF映画を見ているみたい……
●三宅島噴火についての情報は、既成の「火山学」や「地震学」では説明がつかない、と報道されだしてから、俄然[がぜん]興味深い展開になってきました。
●昨日(8/27)に「FP親衛隊國家保安本部」さんが伝えてくれたニュース記事も、読みようによっては、とっても興味深い。 「地震で岩盤に生じた亀裂が“真空掃除機”のように地下のマグマを吸い込み続けて(中略)水蒸気爆発が起きている」という仮説が新たに提唱されているようです。
「マグマがこれほどの長期間、同じ方向へ移動を続ける原因は、何かの力が引きずり込んでいると考えられ、大久保教授は、岩盤の亀裂が主因と推定した」って、このシーンは、昔のゴジラ映画に出てくる“博士の推理”シーンそっくり。
SF映画なら、地下でマグマ怪獣が「大量のマグマを引きずり込んで」栄養源にしてスクスク育ち、放屁のようにガス爆発を起こし、地上に地震を起こしているという荒唐無稽なシナリオが書けるかも……。
あるいは「既存の重力検知器ではでは検知できない」まったく新型の“ブラックホール”が東京湾沖の地下に忽然と出現し、地殻を吸い取りだしているとか……。
これが007映画なら、スペクター(でしたっけ、世界征服を企む“悪の秘密結社”は)が日本海溝の下にひそかに“ブラックホール発生兵器”を仕掛けて、ニッポン政府に強請[ゆす]り(&揺すり)をかけながら、日本銀行のカネの全額供与を要求しているとか……。
……なんともスリルとサスペンスに富んだトンデモ理論が描けそうな現象では、と思う次第。 ところで「リング」でしたっけ? あの映画にも三宅島かどこかの数十年前の火山噴火事件が絡んでいませんでしたっけ……?
●以下に、ここで言及した記事を再録しておきます。
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投稿: 7936
投稿者: FP親衛隊國家保安本部
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題 名: 三宅島噴火、群発地震が導く…東大研が解明(27日讀賣)
伊豆諸島・三宅島で続く噴火は、神津島周辺の群発地震が原因となっていることが、東大地震研究所などの研究機関による二十六日までの分析で初めてわかった。地震で岩盤に生じる無数の亀裂が「真空掃除機」のような役割を果たして三宅島地下のマグマを吸い込み続けて、火口の下で空洞が成長。そこで起こる地下水と熱の反応が爆発を引き起こすというのが判明したメカニズム。群発地震が収まらないと噴火も続くとみられ、専門家は厳重な警戒を呼び掛けている。
三宅島では、六月下旬の火山活動開始以来約二か月間、陥没火口が拡大し続け、島全体は縮みながら沈降している。世界の火山観測史上、報告のない現象で、その仕組みの解明が調査の最大の焦点になっていた。
三宅島の重力変化を調べている大久保修平・東大地震研教授のチームは、島の西沿岸部の重力観測から、マグマが絶えず西の海域へ流れ出している証拠と考えられるデータを得ている。
マグマがこれほどの長期間、同じ方向へ移動を続ける原因は、何かの力が引きずり込んでいると考えられ、大久保教授は、岩盤の亀裂が主因と推定した。
三宅島と神津島の間では、地下深くから浮上してきた北西―南東向きの板状のマグマによって、一万回以上の地震が連続しており、岩盤には常に新たな亀裂が発生している。亀裂が出来ると瞬間的に真空状態になり、大きな吸引力が生まれる。たまたま、近くに流動性の高い三宅島からのマグマが存在したことから、亀裂による吸引力がこのマグマを吸い寄せているとみられる。こうした現象を専門家は、「群発地震発生域が真空掃除機の本体のような役割を果たし、そのノズルが三宅島に向いている状態」とたとえる。
国土地理院によるGPS(全地球測位システム)を使った地殻変動観測でも、神津島東方海域の地下で岩盤の割れ目が拡大したとみられる時には、同時に三宅島の収縮が加速することが確認されており、マグマの吸い込みを裏付けるデータとなっている。マグマの吸引により、三宅島では地下の空洞が消えず、そこに流れ込んだ地下水がマグマの熱と接触するなどして噴火を続けているとみられる。
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