麻生幾『極秘捜査』文庫版で書き換え?「消えたアセトニトリル」(三浦英明氏)

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投稿者 一刀斎 日時 2000 年 8 月 27 日 17:49:32:

http://s-a-t.org/sat/sarin/s_column/s_column_1.html#20000818

サリン事件にまつわるコラム
コラム執筆:三浦英明

2000年8月18日
消えた「アセトニトリル検出」

麻生幾がかつて書いた
『極秘捜査』(19997年1月30日第一刷/文芸春秋社)
が、このほど文庫となった。
『極秘捜査』は、地下鉄サリン事件での警察捜査の内情を、ことこまかに記した
ノンフィクションである。麻生は以前から警察関係のノンフィクションをたびた
び書いている。警察への独自の取材ルートをもっているようで、今回もおそらく
警察関係者に直接取材したのだろう。これはたしかに警察内部の者しか知りえな
いだろうと思われる情報もでている。
しかし、文庫化にあたって、大切なところが書きかえられていたのである。
以前の本では、一番最初に検出された化学物質は「アセトニトリル」だった、と
なっている。
ところが、あたらしい文庫のほうでは、一番最初に検出された化学物質は「ジエ
チルアニリン」と書きかえられている。
さらに、以前の本で記していたアセトニトリル検出はまちがいだった、とされて
いるのである。だとすると、どうしてまちがったのか理由を知りたいものだが、
理由についてはまるで触れていないのがふしぎである。
理由にはふれぬまま、麻生は、
「『誤報』がほんとうのこととしてひとり歩きをする」
と「間違い」であることを強調する。
しかし、しかしである。
麻生が言うように、本当に「アセトニトリル」の件はまちがいだったのだろう
か。
東京消防庁は、事件直後に独自の現場調査により、やはり
「アセトニトリル検出」
と発表している。
つまり事件直後は、警察・東京消防庁の二つの機関がそれぞれ独自に事件現場か
ら「アセトニトリル」を検出したといっていたのだ。こういうことから、実際問
題アセトニトリルを検出したんだろうと考えるのが、本来は自然だ。そこへ麻生
が生々しく「アセトニトリル」検出のドキュメントを『極秘捜査』初版本へ書い
たものだから、ますます真実味はます。
さてさて、その後麻生は警察発表のみならず、東京消防庁のアセトニトリル検出
まで理由不明で否定してしまう。そして、またまた「誤報」と決めつけている。
やっぱり根拠は全然不明だ。
こういう必死に話を変えようとするところを見ると、間違いだったというより、
むしろ話してはいけない真実をボロッと話してしまい、あとで必死でそれを隠蔽
しようとしているように見えてしかたがないのだが。
なお、アセトニトリル検出が真実であった場合、アセトニトリルが存在する意味
合いについては、わたし個人はまだきちんと調べていない。人によっては、サリ
ンとはまた別の毒ガスが加水分解した際に発生する化学物質がアセトニトリルな
のだと指摘する人もいる。サリンを持ち運びやすくするために薄める溶剤だった
んだと指摘する報道もある。この辺、いずれ調べてみたい。






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