投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 27 日 17:11:56:
聖マリアンナ医科大学病院(川崎市宮前区、石田尚志院長)の麻酔科医3人が相次いで麻酔薬で中毒死した問題で、同病院内の調査委員会は26日までに、3人はいずれも薬物依存症で、病院から持ち出した麻酔薬を乱用するうちに誤って中毒死した可能性が高い、と結論付けた。また、3人のうち2人は以前から薬物中毒の兆候を示すような不審な言動があり、そのうち1人は腕に多数の注射痕があったことも明らかになった。薬物依存症の医師たちが危険な全身麻酔の現場に携わっていたことになり、病院側の管理責任が問われそうだ。調査委は近く川崎市に報告する。
調査委は、3人による患者への麻酔事故については「調べたが、なかった」としている。また、今後の対策として医師や看護婦からの相談窓口などを設けるという。
3人はともに男性の医師で、死亡したのは1人目が1994年5月(当時28)、2人目が昨年4月(当時29)、3人目が今年6月(同)。
1人目と3人目はそれぞれ川崎市内と横浜市内の自宅で死んでいるのが見つかった。2人目は勤務中に病院内のトイレの個室内で意識不明となり、間もなく死んだ。1人目と2人目は麻酔薬を注射しており、3人目は吸引していた。
調査委員会などによると、最後に死亡した麻酔科医は昨年4月から1年間、群馬県内の民間総合病院に勤務していた。この病院勤務時代に、病院内の麻酔薬を持ち出して乱用している疑いが持たれ、聖マリアンナ医科大学病院側に連絡があった。
このため、今年4月に同病院に戻った際、病院側はこの麻酔科医にカウンセリングを受けさせるとともに、手術に立ち会う臨床から外し、研究に専従させていた。
この麻酔科医は、病院側に対して麻酔薬の乱用を否定していたが、遺体のそばには、全身吸入麻酔薬の空の容器が落ちていた。容器の製造番号などから、以前勤務していた群馬県内の病院から持ち出された可能性が高いという。
また、昨年4月に死亡した2人目の麻酔科医は病院のトイレで寝込んでいるのが見つかるなど、薬物乱用のうわさも一部で出ていた。病院側は薬物使用の確証が得られなかったとして、特別な措置は取らなかったが、遺体の腕には多数の注射痕が残っていた。この麻酔科医は夏でも長そでの服を着ていたという。
この麻酔科医と3人目の麻酔科医は、聖マリアンナ医科大学の同級生。昨年4月に死亡した後、病院側が3人目の麻酔科医に話を聴いたところ、「(彼が)薬物を乱用していたのを知っていた。私も誘われたことがあった」などと話したという。
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