投稿者 SP' 日時 2000 年 8 月 27 日 12:44:45:
回答先: インド・ラーマ超文明と古代核戦争(『ムー』94年9月号) 投稿者 SP' 日時 2000 年 8 月 24 日 12:44:13:
文=遠藤昭則
PART-1
神々の奇妙な乗り物と古文献に記された古代核戦争(中略)
PART-2
ついに明かされたヴィマーナの正体
そもそもヴィマーナとは、一体どんなものだったのか?
今世紀初頭に偶然発見された古代インドの教典から、ついにその詳細な姿が明らかにされる!
インドに点在するヴィマーナ状構造物
『マハーバーラタ』には、アルジュナが神々から使用を禁じられた兵器に手を伸ばすシーンがある。
このときアルジュナは、空飛ぶヴィマーナという奇妙な乗り物に乗っていた。
この「空飛ぶヴィマーナ」とは何なのか。素直に読めば飛行船ということになるが、この時代にそんなものがあったのか。
いや、驚くには値しない。核兵器を開発する科学力を持っていれば、空を飛ぶ機械を造ることくらい不可能なはずがないのである。
もうひとつの叙事詩『ラーマーヤナ』にも、ラーマ王子が「プシュパカ」というクベラ神の空飛ぶ車を使った、という記述がある。意のままに高速で動き、空中では輝く雲のように見えるというこの乗り物は、ヴィマーナと同じ種類のものと考えられる。
さらに、この両書よりも古い『リグ・ヴェーダ』にも、「ラタ」と呼ばれる空飛ぶ山車が登場する。
どうやら古代インドでは、空飛ぶ乗り物ヴィマーナは、当たり前のように使われていたらしい。
そういえば、あるテレビ・コマーシャルに、インドが舞台となったものがあった。
「宇宙船はどこだ?」
出演者がそう尋ねると、現地の人は建築物を指さす。
「あれがヴィマーナだ」
確かに、建築関係の本を調べると、インドを中心とした一帯の古い建築物には、「ヴィマーナ」といわれる部分が存在している。
それは巨大な塔のように細長い四角錐であったり、あるいは先端がドーム状であったり、側面に巨大な車輪が彫られていたりする。一般的には、神殿や寺院に多く見られるものである。
もちろんそれらは、神話のヴィマーナを模して造られたものだろう。だから彼らは、それをヴィマーナと呼んだのだ。しかし、一方でインドの人々にとっては、今でも空飛ぶ乗り物といえば、ヴィマーナのことなのである。
実際、ダヴェンポートとヴィンセンティは、インドの国内航空で、「ヴィマーナにようこそ」という搭乗アナウンスを耳にしている。
また、インドのサンスクリット語に似た言葉の多いネパール語にも、「ヴィマーン」という言葉があるが、これはそのものずばり、「飛行機」という意味だ。
そしてサンスクリット語のヴィマーナ(vi-mana)は「(神々の)天上の戦車、空中の車」を意味しているのである。
では、建築物のヴィマーナは、単に神話から想像し、その姿を立体化しただけのものなのか。
はっきりといおう。筆者はそれを、かつて実際に存在した飛行船=ヴィマーナをモデルにして造られたものだと考えている。
なぜなら筆者の手元には、このヴィマーナの製造マニュアルともいうべき書物があるからだ。
異星人が地球の古代文明に関与していたという説を提出し、一躍脚光を浴びたスイスのエーリッヒ・フォン・デニケンは、1968年にインドのマイソールで、不思議な古代文献が現代語に翻訳されたものを見て驚いたという。
なんとそこには、ヴィマーナの全貌が書かれていたのである。それも古文献のような簡略化された描写ではない。その記述は、構造から推進機関、操縦方法まで、極めて細部にわたっていた−−。
今世紀になって突然発見された古代文書
その書物の名は、『ヴィマーニカ・シャーストラ』。
もともとは、マハリシ・ブハラド・ワージャという大聖仙が記憶していた事柄を記述したものに、ボダーナンダという学者が解説を加えたものだった。西暦数世紀に成立したと推測されているが、詳細ははっきりしていない。発見は1918年のことで、ボンベイの北にあるバロダ王室サンスクリット図書館に原本が眠っていた。
その原本を解読したのが、パンディット・スバラヤ・サストリーというバラモン僧である。
解読には、1918年から約5年かかった。また、理解しづらい部分を補うために、デッサン画家にヴィマーナや発電装置などの設計図を描かせてもいる。
しかし出版もままならないまま、サストリーは1930年の初めにこの世を去った。そして、デニケンがその解読本を目にしてから5年後の1973年になって、G・R・ジョスヤーを中心とするプロジェクト・グループによって英語に翻訳され、ようやく世に出ることになったのだ。
『ヴィマーニカ・シャーストラ』は、ヴィマーナを賛美する言葉から始まっている。マハリシ・ブハラド・ワージャによると、「人々はヴィマーナによって、神々の住まう天空に到達することができる」
というのである。
ヴィマーナとは、空を自由に飛ぶことのできる航空機であり、約1万年前には、様々な国の間を行き来していた。
これらが単なる空想的な記述ではなさそうなのは、大気の危険な渦や急激な気流、有害な電磁場の渦、天体からの過激な放射への対応法など、現代の航空機操縦マニュアルにも通じる知識が満載されているからである。
もちろん、建造方法や推進原理、操縦方法、パイロットの健康管理などについても書かれている。
ただし、教典の性格も持っているため、技術書らしからぬ表現も頻繁に出てくる。顕著なのは、多くの神々の名前やインド・チベット医学で使われる体内の神秘的な力の名前が、そのまま装置や特殊な液体などを表す用語となっていることだ。何よりもこれが、内容の理解を妨げているのである。
現代の科学を超えた想像を絶する装備
まず船体に使われる金属だが、これは大きく「月の金属」「日の金属」「大地の金属」の3部門に分けられている。
坩堝から溶鉱炉、ふいごの造り方まで細かく説明され、10種類以上の鉱石、金属、動物や植物から得られる物質などを混合して、それぞれの用途に合った金属を作り出すというのである。
その工程は、元素記号を用いた化学反応式を様々な象徴的な言葉を使って文章にしたようなもので、凄まじく難解だ。
こうしてできあがった3部門の金属はさらに混合され、「16種類もある」熱を吸収する船体用金属ができあがる。
古代インドでは、水銀を使った金属精錬作業が行われていたようだが、これはそんなレベルをはるかに超えたものといえるだろう。
また、ヴィマーナには、不思議な7つの鏡が装備されていた。
@操縦席の近くにあって、外界を映し出す鏡
A大気中にある有害な力を吸収する鏡
Bヴィマーナの船体を火や水、動物などに変化させて見せる鏡
C上空にある太陽電熱波空域にある力を緩める鏡
D太陽光線どうしが衝突することによって生ずる力によって放射される邪悪な光線から目を守る鏡
E敵の秘密基地を発見する鏡
F破壊のための鏡
@はいう
までもなくレーダーやモニター、Aは船体の防護皮膜のようなものだろう。
注目はBで、船体周囲を特殊なスクリーンのようにして、そこに映像を映し出したのだろうか。あるいは船体周囲にレンズのようなものを作り出して、船体を拡大・縮小させたり、歪めたりさせて見せたのかもしれない。
Cについては、有害な宇宙線や紫外線から船体を守る、あるいは熱防御に対しての効果を狙った特殊皮膜と思われる。Dは強力なサングラスのようなものだろう。
Eについてだが、これは現代でいえば、レーダーや軍事衛星のような機能だ。しかし、ヴィマーナの場合、それだけではなかった。
「雲の中の電気、風、および光線どうしが衝突することによって、パイロットに極めて有害な影響を与える多くの力をこの鏡が引き寄せ、電気の力で敵機に向けて放出することによって、敵機のパイロットの自由を奪い、戦闘不能にすることができる」
と、『ヴィマーニカ・シャーストラ』にあるように、敵を攻撃する武器にもなったようである。
もしかすると、特殊な電波によって、敵機の計器を作動不良にさせてしまうものかもしれない。
また、Fは「そこから放たれる光線に触れたすべてのものを溶かしてしまう」恐るべき武器である。現代でいえば、レーザー光線に近い性質のものだろう。
さらに鏡ではないが、燃える力を敵機に放射して破壊する装置もあるというから、まさに無敵である。現代の最新鋭戦闘機も、そのいくつかは搭載しているが、残るほとんどは研究の域を出ていない。
水晶エネルギーと未知なる推進原理
次に内部構造だが、ヴィマーナには装置やスイッチ、チューブなど、31のパーツがあった。そのうち、エネルギーに関するのは次の部分である。
「ヴィマーナの中央に立つ円柱の頂上には、太陽光線を吸収する水晶がある。その力は柱の中に上から下までぎっしりと並んだ水晶球を通過していく。様々なものを回転させ、途中にあるレンズによって増幅されながら、床にある酸の容器へ入っていく。その後、水晶球と周囲の装置によって力は増大し、大発電機に送られる」
現代科学でも、水晶は大いに利用されている。例えばクォーツ時計がそうで、電流を流すことによって、水晶は規則的な震動を繰り返すのだ。現代ではその原理がカメラのレンズを移動させるモーターの駆動に使われている。
ケイ素が結晶化した水晶は、まだまだ計り知れない力を秘めている。その力の使い方について、私たちが未熟なだけなのだ。うまく扱えれば、莫大な力を取り出すことが可能になるかもしれないのだ。
実際、ケイ素が結晶化し、水晶になるためには、想像を絶する巨大な圧力がかかっている。もし、この圧力を解放できたら……と思うのは筆者だけではないだろう。
そういえば、古来神秘学の分野で水晶の不思議なパワーが語り継がれてきたのも、こうした背景があったせいなのかもしれない。
では、これらをどうやって推進エネルギーに応用したのだろうか。
ヴィマーナには数種類の形態があった。代表的なものは砲弾形あるいは釣鐘形をしていて、動力部、操縦室など、いくつかの階層に分かれている(建築物のヴィマーナの形にそっくりなことに改めて驚かされる)。
3階構造になっているヴィマーナは潜水艦に似ているし、船体周囲に羽らしきものがあるヴィマーナもある。いずれのヴィマーナにも、バッテリーのような攪拌装置付の発電機やモーターが装着されていることから、電気的な力を応用していたことはわかる。
ただ、その姿は現代の飛行機とはまったく異質のものだ。あの翼状のパーツでは、とても空は飛べそうにない。あえて近いものを挙げれば宇宙船だが、ヴィマーナの設計図には、ジェット・エンジンは見当たらないのだ。
そうなると、磁場の変形、重力場の変形、反物質の応用、という推進原理が考えられるが、いずれも現代ではまだ、実用化はおろか、実験さえ夢物語の技術である。
あるいは同書に、「ヴィマーナ内の電気の力と空気の力とを連結し、ヴィマーナの中枢部に集め、あるスイッチを入れることによって、瞬間移動することができる」とあることから、プラズマ・エネルギーによる瞬間移動を実用化していたのかもしれない。
そしてもうひとつのヒントが、光輪発生装置だ。『ヴィマーニカ・シャーストラ』にはこうある。
「5種類の力を操作して、ヴィマーナの周囲に光輪を発生させ、さらに太陽光線を引き寄せてそれと接触させると、その光線がヴィマーナを安全な航路に沿って高速移動させることができる」
「5種類の力」というのが何を指すのかは不明だが、要するに周囲に光を集め、特殊なエネルギー空間を発生させるのだろう。
空間にそうした特殊な「場」を作り、道をつければ、船体はそこを猛スピードで進んでいける。
少し違うケースだが、日本で開発が進んでいるリニア・モーターカーを想像するとわかりやすい。
リニア・モーターカーは、磁気エネルギーの移動によって、車体を浮かせ、前進させる。これに似たことを空間で行えば、「超高速」になることは間違いない。
最後にヴィマーナの操縦法だが、そこにはヴィマーナを操縦する者の精神的な力が大きく作用していたらしい。しかし、具体的な操縦法の解明は今後の研究に委ねるしかない。
いずれにしても、ヴィマーナには、現代の技術をはるかにしのぐ未知のスーパー・テクノロジーが用いられていたといえよう。
PART-3
失われた超古代の叡智−−ヴィマーナの行方を探る!
はるかなる昔、驚異のメカニズムによって設計され、天空を駆けたヴィマーナは、どこへ行ったのか?
そして、今日目撃されるUFOとの関係は?
UFOの正体はヴィマーナだった!?
前章では触れなかったが、ヴィマーナには、さらに不思議な設備があった。
例えば、空間から力を吸収する装置、天体からの有害な影響から船体を守る装置、音源を探り出す装置、空中停止装置、螺旋状に運動する装置などである。
特に最後のふたつ、空中停止装置と螺旋状に運動する装置……実をいうと『ラーマーヤナ』には、ヴィマーナが大気圏外にまで飛び出す記述もあるのだ。
そう、これは考えれば考えるほど、UFOそのものだ。UFO研究家の矢追純一氏は、UFOは思考によって操縦するとレポートされていた(本誌213号)が、その点でもヴィマーナと共通している。
とすれば、次のように考えることはできないだろうか。
「1万年の昔、なんらかの方法によって異星人からUFOの推進原理を含むテクノロジーを教授された人々がいた。そのおかげで彼らは文明の恩恵にあずかったが、やがて核戦争が勃発し、すべては塵芥の中に消えた」
このテクノロジーを利用したのがヴィマーナであり、核戦争の舞台となったのが、モヘンジョ・ダロだった。
事実、インドでは、他にも溶けたり焼け焦げたりした遺跡、高熱によって溶かされた壁や調度品のある遺跡などが発掘されている。それらは
共通して、当時の技術では想像もできないほどの高熱に襲われているのだ。これこそ、古代インドで広範囲にわたって核戦争が行われた証拠だという人もいる。
さらに、高熱によって溶けた石はインドだけではなく、イスラエルやイラク南部にある砂漠のシュメール文明の下層、サハラ砂漠などでも多数発見されているという。
これらがすべて古代核戦争の痕跡だったとすれば、6000年以上前に既に世界規模での核戦争があったということになる。はたしてそのような広範囲に敵を持ったモヘンジョ・ダロの住民とは、一体何者だったのだろうか。
モヘンジョ・ダロは、約6000年前、シュメールと同じ頃から栄えたインダス文明の中心都市だったとされている。
場所はインダス河沿岸。現在はパキスタン領となっているが、その上流にはハラッパーという、やはり同時代の大規模な都市の遺跡がある。
両遺跡の周囲はそれぞれ約5キロもの壁に囲まれ、モヘンジョ・ダロでは当時、3〜5万人が生活をしていたと推定されている。
都市の設備は快適であり、上品なレンガ造りの建物はほとんどが2階建てで、2階にも水洗トイレの設備があり、ごみを捨てるダストシュートや排水溝はもちろん、水道も完璧に整備されていた。また公衆浴場や公共施設なども行き届いていた。
ところが−−これほどの文明を何者が築いたのかという肝心な点については、いまだに何もわかっていないのである。
破壊を免れたヴィマーナの行方
98年、モヘンジョ・ダロのあるパキスタン国境にほど近いラジャスタン州ポカランで、インドによる地下核実験が行われた。
また、パキスタンもそれに対抗して核実験を実施している。
もしも古代インドに核が存在し、それによってひとつの文明が滅んだのだとしたら、人類はその愚を再び繰り返そうとしていることになる。しかも、かつての最激戦地の近くで……。
この事実は、何やら暗示めいた関係を連想させずにはおかない。
「いや、我々は核を保有はしても、それを使用することは絶対にない」
もちろん関係者はそういうに違いない。しかし、それは核戦争が起こらないという保証にはならない。
『ラーマーヤナ』でも、善の立場のラーマ王子が、最後には核兵器のスイッチを押している。
ならば誰が、この愚を再び繰り返さないと断言できるだろうか。
もうひとつ気がかりなのは、かつてインド上空を飛び交っていたはずの大量のヴィマーナは、一体どこへ消えてしまったのか、ということだ。
『マハーバーラタ』にはカルナという人物が登場するが、彼はアルジュナとの戦いで命を落としてしまう。そのときにカルナの戦車は、口をあけた大地に飲み込まれた、という記述がある。
モヘンジョ・ダロの地下に何が眠っているのか、まだまだ未知の部分は多い。下層部は、それほど発掘の手がつけられていないからだ。ここを本格的に調査することで、何が行われたのかを知る手がかりになると主張する人もいる。
もしかするとモヘンジョ・ダロの地中深くには、大地に飲み込まれたカルナの戦車とヴィマーナが眠っているのかもしれない。
では、破壊されなかったヴィマーナはどこへ?
あるいはそれが、今日、世界中で目撃されるUFOではないか。
彼らは我々の行動を、かつての地球人の姿と重ねあわせながら見ているのだ。核実験を苦々しく思いながら……。