投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 26 日 12:41:32:
2000.08.25 Web posted at: 9:48 PM JST (1248 GMT) ワシントン(AP)
オンラインショッピングサイトなどを対象に、消費者のプライバシー保護指針策定の指導を行っている団体「トラストe」が、自ら断りなしにユーザー情報を収集していたことが、セキュリティー会社インターハックの指摘で明るみに出た。
インターハックによると、トラストeのウェブサイトには、同サイトを訪れたユーザーがほかにどんなサイトを見ているかなどの情報を収集できるプログラム「クッキー」や、目には見えない画像などが組み込まれ、ユーザーのオンライン利用状況が把握できる仕組みになっていたという。
しかし、トラストeのプライバシー指針には、「システム管理上の目的で」ユーザーのアクセス記録を取ると記載されているにすぎない。インターハックによれば、トラストeのサイトはクッキーの利用によって、個人は特定されていないものの、1人のユーザーがブラウザー1回の利用ごとにどんなサイトを訪れたかの情報は収集されていた。ただ、ブラウザーを閉じるごとに、問題のクッキーファイルは削除されるという。
インターハック関係者は「トラストeは、プライバシーを守るための指針を作れとうるさく言っておきながら、自分たちの指針の中では自らの行為を公開していない。もっと認識を高めてもらう必要がある」と指摘する。
なお、トラストeがこの問題について取材を受け始めた直後の24日、問題のプログラムは同サイトから取り除かれた。
これについて、トラストeのデイブ・スティア氏は、問題は、トラストeが2週間前、thecounter.comのサービスを利用する契約を交わしたことによるものだと説明する。thecounter.comはウェブサイトへのアクセス測定プログラムを無料で提供している企業。ただ、この契約書には、thecounter.comは個人が特定できるような情報収集は行わないと明記されている。
thecounter.comは、Internet.com LLCという会社の傘下にある。スティア氏は、問題についてまだ調査中だとしながらも、「Internet.comはほかの手段を用いてユーザー情報を収集していた可能性があることが分かった。それが判明した時点で、当社はこの問題について調査するため、Internet.comとの関係をすべて断ち切った」と説明する。
これに対してInternet.comのアラン・ミクラーCEO(最高経営責任者)は、自分たちはユーザー情報の収集は行っていないと言明。「当社はクッキーを利用しないことを誇りとしている。もしそれが行われていたのなら、秘密裏に行われていたことになる。thecounter.comは急成長を遂げており、もしそうしたことが起きているとしても、当社でそれを知っている者は1人もいない」と話している。
今回の問題を発見したインターハックは7月にも、4つのウェブサイトがユーザーに断りなく個人情報を広告会社に流していた事実を告発し、物議を醸していた。
★目に見えない画像がはいっていたって・・・あんた。