投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 25 日 19:54:01:
西鉄高速バス乗っ取り事件で強盗殺人容疑などで佐賀家裁に送致された佐賀市の無職少年(17)が、入院直前に出身中学校の1年生に関する情報をしつこく集めていたことが25日、関係者の話で分かった。事件前に計画していた中学襲撃に絡んで、体の小さい1年生なら襲いやすいと冷静に判断、準備を進めていたとみられる。この事件では、少年の責任能力が審判の焦点になっており、襲撃計画の内容や経緯が注目される。
関係者によると、少年は今年3月の国立肥前療養所(佐賀県東脊振村)入院直前、出身中学校の生徒の一人に「1年の自転車置き場はどこか」など、この中学の1年生のことばかりを繰り返し質問していた。それを母親が知り、「何か大きなことを考えている」と心配して、知人らに相談したという。
少年は広島県警などの合同捜査本部の調べに対し、「(同療養所の)外泊許可が(事件を起こした祭日の5月3日でなく)平日だったら、出身中学校を襲撃し立てこもるつもりだった」と供述。少年は中学3年生だった1998年2月、数人の同級生から促されて校舎の非常階段踊り場から飛び降りて腰の骨を折っており、中学に恨みを抱いていたとの見方も出ていた。
少年は5月3日、佐賀発福岡・天神行き西鉄高速バスを15時間半にわたって乗っ取り、乗客1人の首を包丁で刺して殺害したほか2人に重傷を負わせた。少年は6月に佐賀家裁に送致。現在、少年審判は中断して、専門医が精神状態などを調べる精神鑑定を9月15日を期限に実施している。
関係者によると、少年は6月に佐賀少年鑑別所に送られた直後は不規則な発言を繰り返していたが、7月以降は落ち着いた様子だという。
[毎日新聞8月25日] ( 2000-08-25-13:40 )