投稿者 gaattc 日時 2000 年 8 月 24 日 22:38:24:
2000年8月23日(水) 14時52分
補正予算組む場合、情報通信や高齢化対応などに重点=中川官房長官(ロイター)
[東京 23日 ロイター] 中川官房長官は、仮に今年度補正予算を組む場合でも、情報通信分野や高齢化対応、環境問題、都市基盤整備に重点を置く考えを示した。
都内での講演で述べたもの。
中川官房長官は、来年度予算編成では、情報通信や高齢化対応、環境対応、都市基盤整備に重点を置き、21世紀にふさわしい予算編成を行うと述べた。そのうえで、「4−6月期GDP(国内総生産)をみて、補正予算が必要ならば、平成13年度にやろうとしていることを前倒しですればよい」と語った。
また、中川官房長官は、「昨年、3年ぶりにプラス成長になり、今年度も十分期待がもてる。明るい兆しがみえている」との景気認識を示したが、今後の経済運営では、「政府としては、経済を自律回復軌道に乗せるために懸命に努力している。その軸足に変更はない」と述べた。
一方、財政構造改革への取組みについては、「財政の将来像は認識しなければならない」、「政府としては、目標通りの自律回復軌道に乗せることに、当面、全力をあげる。しかし同時に、財政の質的改善、効率化をやらなければ国民の閉塞感を取り除けない」などと述べ、来年度の予算編成で財政の効率化に取組んでいることを強調した。
森政権の経済運営の最重点課題であるIT(情報技術)革命推進に関連し、中川官房長官は、秋の臨時国会で、IT基本法など3本の法案提出を予定している、と述べた。さらに、来年の通常国会を含めると、10本の関連法案を検討、電子政府の実現や電子商取引発展などのための法整備に意欲を示した。