投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 11 日 23:27:29:
2000.08.11 Web posted at: 1:13 PM JST (0413 GMT)
北カリフォルニア州フォートブラッグ(AP) 21世紀の米軍兵は、スピードと効率性を備えた「サイボーグ兵士」になるかもしれない――。米陸軍第82エアボーン師団で6月から44人の兵士が実験的に、「ランド・ウォーリア」と呼ばれるシステムを試用中だ。このシステムは、敵に姿を見られることなく戦地の地形を視察できるビデオカメラや、負傷した場合に助けを呼べるメッセージ機能などを備えている。
コンピュータ操作により、右目の上に地図を投射して戦地の地形を調べたり、ジャングルの中などにいても、カーナビのようなシステムで司令官が各兵士の動きを把握して指揮を執ることが可能。また、武器に取り付けられたビデオカメラで戦場の模様を撮影し、特別な装具に収めて腰に取り付けられたパソコンを使って仲間の部隊に送信することもできる。こうしたシステムへの電力はすべて、ヒップのあたりにストラップで取り付けたバッテリーパックから供給するという。
このほか、ヘルメットにマイクロフォンを装備して、戦場で仲間と交信できる装置なども開発中。こうしたシステムにかかる費用は、兵士1人あたり1万ドル(約110万円)から2万ドル(約220万円)程度。「これで兵士の命が救えるんだから、納税者も理解してくれるだろう」と、ランド・ウォーリアーの製造責任者は言う。
現在、ランド・ウォーリアーは熟練の兵士がテストし、改良のための提案を行っているところで、実用化の暁には快適に利用できるものになるはずだという。9月にはテスト部隊がルイジアナ州フォートポークに出向き、ほかの部隊を相手に交戦の演習も予定されている。