投稿者 8/24 毎日 日時 2000 年 8 月 24 日 10:11:44:
<ネット衛星>開発計画を宇宙開発委員会に報告 科技庁・郵政省
インターネットの普及を受けて高速、大容量のデータ通信を可能にする超高速インターネット衛星の開発計画を科学技術庁と郵政省がまとめ、23日、宇宙開発委員会計画調整部会に報告した。約500億円をかけて来年度から高性能アンテナ開発に着手し、2005年の打ち上げを目指す。
計画によると、衛星はアジア・太平洋地域をカバーし、家庭でも毎秒155メガビット(メガは100万)の通信速度が可能になる。現在の80倍の情報を1度に伝送でき、1日分のテレビ番組を20分で送れる。
現在のインターネットは主に電話回線を利用し、送受信とも一つの回線を使用するため、一つのサイトに利用者が殺到すると、反応速度が低下する欠点がある。しかし、インターネット衛星では利用者からの信号は地上の中継局までは電話回線を通し、衛星からのデータは各家庭に電波で直接送るため、反応が遅れることもなくなるという。
動画を一斉配信できるので、新たな娯楽産業の創出につながると期待されるほか、専門病院と遠隔地を直結した医療や、災害時に被災地と通信する電話回線にも利用できるという。