投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 24 日 01:08:27:
2000.08.23 Web posted at: 5:38 PM JST (0838 GMT) ロンドン(ロイター)
子供たちのぜんそくやアレルギーが世界的に増えているが、その原因はファストフードやインスタント食品を中心とした食生活にあると、サウジアラビアの研究者らが指摘している。同国の子供たちを対象にした調査で、ファストフードを利用する頻度とぜんそくの発症率との間に、相関関係のあることがわかったという。
この報告は、医学専門誌「ソラックス」の最新号に、サウジアラビアとスコットランドの研究者グループが発表した。調査では、サウジアラビア国内で、ライフスタイルの異なる幾つかの地域を取り上げ、ぜんそく症状のある子供100人と、そうでない子供200人を比較。その結果、野菜や牛乳、ビタミンEの摂取が不足している子供に、ぜんそくが多くみられたという。
「野菜やビタミンEが足りない子供たちでは、家族の数や、貧富の差、親の喫煙など、他の要因に関わらず、ぜんそく症状を示す率が2倍から3倍にものぼった」と、研究者らは指摘する。「最も危険度が高いのは、都市部に住む子供たちだ。都市部では、ファストフードなどが手に入りやすく、食生活が貧弱になる傾向がある。社会が繁栄し、商業主義が広がるにつれ、この30年間でわが国にも欧米型の冷凍ものや出来合いの食品が流れ込んできた」
一方、農村部に住み、牛や羊の乳、羊肉、鶏肉、米、野菜、果物などを使った伝統的な食事を取っている子供たちは、ぜんそくにかかる率が低いという。
ぜんそくと食生活との関係は、以前から指摘されてきた。スコットランドでも、ぜんそく患者の急増は、生野菜や果物の摂取量の減少と連動しているとされる。
ぜんそく患者の数は、10年ごとに1.5倍という勢いで増え続けていて、現在、世界には推定1億5000万人の患者がいる。