前全人代副委員長の死刑が事実上確定 巨額汚職に危機感(朝日)

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投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 22 日 22:51:40:

北京市高級人民法院(高裁)は22日、収賄罪に問われた全国人民代表大会(全人代)の成克傑・前副委員長(66)に対し、死刑の二審判決を言い渡した。死刑執行には最高人民法院の審査許可がいるが、事実上、刑が確定した。同被告は副首相級の国家指導者だった。経済犯罪によって極刑判決を受けた人物としては建国以来、最高位になる。副首相級幹部への死刑判決は、腐敗退治に対する江沢民政権の決意を示すとともに、庶民の不満のガス抜きでもある。汚職のまん延は共産党一党独裁体制を中から腐らせる、との危機感が当局にある。
判決によると、同副委員長は広西チワン族自治区主席を務めていた1992年から98年にかけて、約4100万元(約5億3000万円)相当をわいろなどとして受け取った。サラリーマンの平均年収が約7000元(約9万円)という中国では、驚くべき額だ。
中国経済は、朱鎔基首相の号令によって国有企業、金融制度、行政機構の3大改革が進む。国民に犠牲を求めるもので、多くの公務員や国有企業の従業員がリストラの憂き目にあい、都市部では千数百万人が職場を放り出されたまま、再就職できていない。社会保障は未整備で、不満がくすぶっている。
同被告は98年3月、全人代副委員長に就いたが、問題が発覚し、昨年8月から党中央規律検査委員会による取り調べを受けていた。今年4月下旬に党籍はく奪処分が発表され、検察当局に逮捕されるとともに、全人代常務委員会によって職を解かれた。6月26日に収賄罪で起訴され、7月13、14両日、北京市第1中級人民法院(地裁)で、公開審理を実施。7月31日、死刑の一審判決を受けていた。
最近摘発された汚職事件では、胡長清・元江西副省長が2月に死刑判決を受け、3月8日に執行された。徐炳松・元広西副主席は昨年末、無期懲役の判決が確定。成克傑・前副委員長より党の地位が高い元共産党中央政治局員の陳希同・元北京市書記は、98年7月に懲役16年の判決を受けている。国民の関心は、建国以来最大といわれるアモイの密輸事件に絡む幹部摘発の進展に移っている。
(22:37)



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