投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 22 日 16:02:45:
【リマ21日=藤原善晴】
ペルー・フジモリ政権で過去十年間、“陰の実力者”として権勢をふるい、野党から人権弾圧の責任を問われているウラジミロ・モンテシノス国家情報局顧問が二十一日、記者会見を行った。同顧問は、九九年五月に一度だけテレビ番組に出演しているが、記者会見に出席するのは今回が初めて。
同顧問は大統領府で行われた会見で、フジモリ大統領と同席し、ペルー軍元将校やロシア人からなる国際武器密輸グループ六人を国家情報局が摘発した、と発表した。
二十一日は、リマで米州機構(OAS)の仲介によるフジモリ政権と野党勢力の民主化対話も始まった。この対話では、国家情報局や国軍の改組が重要課題となっており、野党側はモンテシノス顧問の更迭を要求している。同顧問の記者会見初出席は、フジモリ大統領が、同顧問更迭の拒否を示す意思表示とみられている。