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投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 21 日 22:58:09:
2000.08.21 Web posted at: 1:37 PM JST (0437 GMT)ニューヨーク（ＣＮＮｆｎ）
米起業家にとって、これまでの常識では考えられなかった資金提供者が現れた。米中央情報局（ＣＩＡ）だ。情報機関幹部が、最先端技術を導入し続けるためにはベンチャーキャピタル（ＶＣ）が必要と説き、渋る議会関係者を説得した結果、議会は昨年２８００万ドルの予算を承認、ＣＩＡのＶＣ「インＱテル（Ｉｎ-Ｑ-Ｔｅｌ」が創設された。
インＱテルは、安全保障の面で国益に何らかの形で貢献する製品を開発・製造する企業に投資先を限定している。これまで３００件を超える経営計画を検証し、この中からハイテク企業８社を選び出した。
インＱテルのギルマン・ルーイー最高経営責任者（ＣＥＯ）は１８日夜、ＣＮＮｆｎの番組に出演し、コンピューター安全対策に加え、米軍や情報機関が生物・化学兵器を探知できるセンサー技術の開発などにも関心がある、と語った。
インＱテルが、通常のＶＣと著しく異なる点は、非営利団体であり、投資によって得られた利益はすべて国庫に移されるということだ。
◎大きな方針転換
政府機関が使う技術はこれまで通常、情報が漏れないよう厳しく安全対策が施された研究所や民間企業へ委託されており、ＶＣの設立はＣＩＡにとって大きな方針転換だ。
この背景には、技術革新のスピードが目覚しく、情報が技術の発展に追いつかないことが挙げられる。ある情報が明らかになったころには、さらに新しい技術の開発がすでに進んでいることが多く、冷戦終結までＣＩＡが誇っていたハイテク優位性も、９０年代に入ってから揺らいだという。
例えば無線通信や衛星通信による画像技術などの使用は、かつては政府に限られていたが、今ではテロリストを含め誰でも使えるものとなっている。
ＣＩＡ情報部員が必要とする技術には、小型センサー、安全対策が厳しく施されたコンピューターなどに加え、探知されることなくインターネット上で情報検索できるサーチエンジン、世界のすべての言語が翻訳可能なソフトウエアなどだ。
◎元ファミコン・ソフト開発者を抜てき
シリコンバレーの元起業家であるルーイー氏をＶＣの責任者に起用したことも異例の措置だ。３９歳のルーイー氏は、２０歳台前半にフライト・シミュレーター・ゲーム「ファルコン」を開発し、その後自社をがん具メーカー大手のハズブロに７０００万ドルで売却したことで知られている。政府機関での勤務経験はない。
ルーイー氏は最近まで、ハズブロ・インタラクティブの最高創造責任者（ＣＣＯ）と、ハズブロのインターネット・ゲームサイトを運営するゲームス・ドット・コム（Ｇａｍｅｓ．ｃｏｍ）のゼネラル・マネジャーを兼任していた。
ルーイー氏によると、政府機関がＶＣを創設する背景には、技術革新のペースが速すぎるということだけでなく、独自開発するにはコストが高くつくこともあるという。
ルーイー氏は、政府ニーズを起業家に説明し、インＱテルとの共同事業に関心を持ってもらうことが主な仕事という。情報の安全など多くの面で、政府のニーズは米企業のそれと同じであることをシリコンバレーの企業に伝えることに同氏は意欲的だ。
ＣＩＡの他にも、米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）、米郵政公社（ＵＳＰＳ）なども同様なＶＣの創設を検討しているという。
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