投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 20 日 18:03:15:
★僻地勤務手当てとかはあるのかな。
防衛庁は19日、日本近海で活発に活動する中国艦船などに対応するため、九州・沖縄地域を担当する陸上自衛隊の西部方面隊(約3万人)に離島の防衛や災害派遣などを主任務とする部隊を新設する方針を固めた。2001年度予算の概算要求に盛り込む。同地域では最近、中国海軍の艦船や海洋調査船が対馬海峡や大隅海峡を頻繁に通過していることから、新設部隊は離島周辺の偵察を強化するとともに、仮に武装ゲリラ攻撃などの緊急事態があった場合にも備える。
新設される部隊は陸上自衛隊の西部方面普通科連隊として約660人で編成。偵察や情報収集を主任務とするレンジャー部隊30人も参加、対戦車用の無反動砲なども装備する。駐屯先としては長崎県の相浦(あいのうら)駐屯地が検討されている。
防衛庁は初動対処を迅速にするため、新設部隊を西部方面総監の直接の指揮・命令系統下に置くほか、小銃や機関銃、対人用の迎撃砲、無反動砲などヘリコプターで搭載可能な装備をする。併せて、沿岸用監視レーダーの配備など情報・通信能力を強化する。
日本には約180の離島があるが、西部方面隊は対馬や福江島などその9割を抱え、沖縄県などを含めると広範囲に分布している。防衛庁は、昨年3月の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による不審船の領海侵犯事件や、最近、中国海軍の艦船や海洋調査船が日本近海で活動していることを重視。これまで師団や連隊などの混成部隊で対処していたのを改め、新部隊を創設することにした。
中国艦船は今年5月、砕氷艦兼情報収集艦が対馬海峡東水道を抜けて日本海を北上し、津軽海峡を初めて横断。6月4日ごろには鹿児島県沖の大隅海峡などを航行し日本を一周した。先月14日には別の情報収集艦が大隅海峡を抜けて東海沖で反復活動をした後、21、22日には対馬周辺を一周するなど、九州近海は中国艦船による調査活動の「入り口」となっている。
【中村 篤志】
[毎日新聞8月20日] ( 2000-08-20-00:44 )