投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 18 日 14:56:36:
大阪府泉南市樽井の無職、若狭隆雄さん(66)方で、妹の昭子さん(64)の子供5人の遺体が見つかった事件で、隆雄さんらが2、3年前、「神様への寄進」名目で、姉から計数千万円を強引に“寄進”させていたことが18日、分かった。姉は金を渡した後、間もなく死亡していたことがすでに判明。大阪府警は宗教的な理由だけでなく、遺産などをすでに食いつぶしていた隆雄さんらが金主だった姉を亡くし、生活に困窮。結果的に5人を餓死させた可能性が高いとみて、栄養失調状態で衰弱している隆雄さんらの回復を待ち、死体遺棄容疑で取り調べる。
関係者によると、姉は隆雄さんの母親の連れ子。母親は再婚後、隆雄さんらを生み、隆雄さんらと姉は「異父姉弟」の関係になっていた。姉はその後、隆雄さんらの「異母兄弟」と結婚して、近所で家庭をもうけていた。
隆雄さんらは2、3年前、この姉に、「神様にささげる金が必要」「金を持ってこないとたたりがある」などと無心。困った姉は家族に無断で数回にわたり、預貯金など計数千万円を取り崩し、隆雄さんらに渡していたという。
その後、姉の家庭で無断持ち出しが発覚。このため、姉は家にいられなくなり、隆雄さんらと一緒に暮らすようになったが、間もなく死亡したという。
これまでの調べなどによると、隆雄さんは地元の紡績会社に勤めたり、自動車教習所の指導員をしていたが、十数年前から定職についておらず、同居の昭子さんや、昭子さんの41−27歳の子供5人も中学卒業後、無職だった。
生活保護などは受けていないことから、隆雄さんの退職金や親の遺産、姉からの無心した金などを取り崩して食いつないでいたとみられるが、6月ごろから電気、水道などの公共料金を滞納しており、金を使い切っていたとみられる。
府警の調べに、隆雄さんは「金を借りるあてもなく、6月ごろから家族が家にこもって水を飲んでいた」などと話している。
こうしたことから府警は宗教的な理由とは別に、実際は、遺産などをすでに食いつぶしていた隆雄さんらが姉から無心した金も使い果たし、5人を餓死させたとの見方を強めている。