投稿者 一刀斎 日時 2000 年 8 月 17 日 23:42:26:
http://www.cnn.co.jp/2000/HEALTH/08/16/hayfever.reut/index.html
花粉症の悪化は地球温暖化が原因 米農業省報告
2000.08.17
Web posted at: 5:42 AM JST (2042 GMT)
ワシントン(ロイター) あなたの花粉症が年々悪化しているなら、地球温
暖化が原因――。米農業省の研究グループは14日、そんな研究結果を発表し
た。先進国のなかでも温暖化対策がきわめて遅れているとされる米国では、花粉
症などのアレルギーに悩む人は4000万人にのぼり、対策が急がれている。
米農業省の研究では、二酸化炭素(CO2)量が倍増すると、花粉量が4倍
に増えることがわかった。また、大気中CO2濃度の上昇にともなう気温上昇
で、例年よりもブタクサ花粉が出る時期が早まったと報告している。
この研究結果は、米農業省の植物学者ルイス・ジスカ氏の実験に基づくも
の。ジスカ氏は、大気中のCO2濃度を時代別に分けて(1)1900年の
280ppm(2)現在の370ppm(3)予想値の600ppm――の条件
下で3つの実験環境をつくり、ブタクサの花粉量を調べた。この結果、ブタクサ
の花粉量は(1)5.5グラム(2)10グラム(3)20グラムと、CO2濃
度が高くなるにつれて、増えることがわかった。
「CO2濃度の上昇が、環境や健康に悪影響を与える様子が、今回の研究で
理解しやすくなる」と農業省のダン・グリックマン長官は述べている。
アレルギーに苦しむ米国人は4000万人にのぼる。原因のほとんどはブタ
クサ、草、トウヒ(マツ科の常緑高木)、ヒマラヤスギ、ビャクシン(ヒノキ科
の常緑針葉樹)などの花粉が空中を飛んでいるためとされる。
1997年12月に京都で開催された、気候変動枠組み条約第3回締約国会
議(地球温暖化防止京都会議)では、CO2を含む温暖化ガス排出量について、
先進国の国別削減目標を定めた「京都議定書」を採択した。しかし、米上院は同
議定書を批准していない。