投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 10 日 17:53:23:
回答先: 中国などの「ミサイル取引」を報告 CIA(朝日新聞) 投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 10 日 17:52:12:
中央情報局(CIA)や国防情報局(DIA)などの米国の情報機関の合同会議は、米本土ミサイル防衛(NMD)を配備した場合、中国が核戦力の近代化に拍車をかけ、核弾頭を10倍に増やす恐れがある、と警告する報告書をまとめ、9日までにクリントン大統領に提出した。ロシアについても、核軍縮を足踏みさせ、複数弾頭化に乗り出す可能性がある、と指摘している。NMDが軍備管理・軍縮を逆行させかねない危険について、主要な情報当局が一致して認めたのは初めて。配備をめぐる大統領の決断だけでなく、大統領選のNMD論争にも波紋を投げそうだ。
ミサイルを迎撃体で撃ち落とすNMDには、ロシアと中国が、自らの核の威力がそぎ落とされることを警戒し、連携して反対している。米政府は「NMDの標的は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)やイランなどのミサイルで、ロシアや中国が相手ではない」と説明してきた。
とくに、中国については、「NMDがあろうがなかろうが、ミサイルを増やすはずだ」(国防総省高官)との見方があり、情報機関の合同会議では、NMDが核戦力の増強を加速するのかどうか、という「因果関係」をめぐり、激論が交わされてきた。
最終的にまとまった報告書「NMDの配備に対する諸外国の反応」は、中国がNMDに対抗して、移動式、複数弾頭の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発を速め、現在、米国に届く単弾頭式ICBMの約20発の核弾頭を2015年までに200発まで増やす可能性がある、との分析に落ち着いた。