投稿者 倉田佳典 日時 2000 年 8 月 16 日 08:43:41:
中国、ミャンマー隣接地を経済貿易区に 日経
【広州15日=上原正詩】中国政府は雲南省西部でミャンマーに接する徳宏州瑞麗市姐告を経済貿易区に指定する。辺境地域への加工業の投資や両国間の国境貿易を活発にする狙い。ミャンマーは中国にとってインド洋に通じる戦略的な位置を占めており、経済関係を強めることで安全保障面でも結びつきを強化する考え。
姐告経済実験区を8月28日から経済貿易区に昇格させ、開発・運営担当に州副長を任命し、瑞麗市から半ば独立させる。企業が原材料を加工して輸出入する場合や、原料・製品の倉庫を設置する場合に、関税や法人税の面で優遇措置を与える。また観光旅行を促進するため、72時間だけビザなしでミャンマー側に滞在できるようにする。姐告は雲南省とミャンマーの国境貿易量の約50%を占める要所で、中国からは農業用機械や化学製品などがマンダレーやヤンゴンに陸路で運搬されている。中国からインド洋に向けて物資の運搬が容易になり、中国内陸部と中近東、東南アジアなどの貿易が活発になると見られる。