投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2000 年 8 月 11 日 03:24:11:
2000.07.21 Web posted at: 7:09 AM JST (2209 GMT)
グリーンランドの地表の約85%を覆っている氷原が急速な勢いで溶けだして、海水レベルを確実に押し上げていると、米航空宇宙局(NASA)が20日発表した。
NASAは1993年と94年、そして98年と99年にわたってグリーンランドを覆う氷の厚さをレーザーで測定した。その結果、氷原の外側が毎年約1メートルの速さで、薄くなっていることがわかった。
一方、グリーンランドの中心部の氷は、以前より少し厚くなっているが、これは氷が溶けることによって生じた天候の変化が原因だと、NASAの科学者らは見ている。
グリーンランドの氷原は南極大陸に次ぐ量の、冷凍真水の貯水池。一方、北極圏では毎年約2270億リットルの氷が溶け、海水レベルを上昇させている。
グリーンランドの氷の年間溶解量は、世界の海水レベルを0.13ミリ引き上げているという
NASAの研究によると、各地の氷原の溶解速度が現状のままならば、人間が生まれて死ぬまでの間の海水上昇レベルは約1cm程度で済む。しかし溶解速度が速まったり、ほかに海水レベルを上昇させる現象が起きた場合、破滅的な結果をもたらす可能性があるという。
「海水レベルが約2.5cm上昇しただけでも、海岸の大半が水に覆われる。内陸と海岸との距離が短ければ短いほど、ハリケーンなどの被害は増大する」とNASAの研究者アドゥバラティ氏は、警戒の必要性を語る。
NASAの研究結果は、7月21日号の「サイエンス」誌で発表されるが、NASAは、氷原溶解と地球温暖化の因果関係については触れていない。
URL: http://cnn.co.jp/2000/WORLD/07/20/greenland.ice/index.html
リンクの題名: CNNJAPAN
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