投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2000 年 7 月 18 日 22:49:52:
群馬県榛名町の電子部品メーカー「太陽誘電」(本社・東京)の榛名工場とR&Dセンターで、酸化ウラン粉末が入ったガラス瓶25本と、放射性元素のトリウムを含む円柱形の塊が見つかったことが18日、同社から科学技術庁に入った連絡でわかった。日本原子力研究所の測定では放射線量は少なく、人体や周辺環境に影響はほとんどないという。原研には3月に連絡があったが、科技庁には届いていなかった。
科技庁によると、瓶には「酸化ウラン」というラベルが張られ、それぞれ約25グラム入っていた。瓶表面の線量は毎時1.2―2.9マイクロシーベルトで、いまは金庫に保管している。
塊は粉末を成型して焼き固めたもので、ビニール袋入り。同社は18リットル缶に袋を入れ、ポンプ室に移した。缶表面の線量は同28マイクロシーベルト。
同社は3月上旬に見つけて原研高崎研究所に相談。研究所が線量などを測定したという。酸化ウランなどは原子炉等規制法に基づく管理が必要。科技庁は19日に職員を派遣して保管状況などを確認、連絡が遅れた理由も調べる。
太陽誘電R&Dセンターの阿部民雄・総務課長は「保管記録はない。25年くらい前に試薬として購入したらしく、当時は届け出の義務はなかった。その後に生まれた規制は、取り扱いや処分について届け出を規定しているが、保管については規定はなく、違反ではない」と話している。
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