投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2000 年 7 月 18 日 08:15:33:
ベルリン(ロイター)
ドイツ政府は17日、第二次大戦中、ナチスによって強制労働に従事させられた被害者約100万人に対し、1人あたり最高で1万5000マルク(約77万円)を支払うという歴史的な協定書に調印した。補償金はドイツ政府と企業が拠出して設立する総額100億マルク(約5100億円)の基金から支払われる。ドイツにとって、ナチス時代の過去を清算する、最後の大規模な支払いになるとみられる。
署名したのは、ドイツのほか、米国、東欧諸国、イスラエルの代表と、米国の弁護団ら。米国のスチュアート・アイゼンシュタット首席代表は、「この合意で、ホロコーストの道義的な責任が終わるわけではない。死んでいった人々や、生き残った人々の苦痛、文化の損失などの記憶を消し去ることは、だれにもできない」とする一方、「この合意は生き残った被害者の傷をいやすのに役立つだろう」とも述べた。
今回の合意により、約90万人にのぼる強制労働の生存者が、最高1万5000マルクの補償を受け取ることになる。労働環境が多少ましだった人には、約5000マルクが支払われる。また、ドイツ政府と企業は、500万マルクを補償のための基金に拠出する。既に3100社を超えるドイツ企業が基金への拠出に応じたが、集まった額は320万マルクにとどまっている。
ドイツ企業では1944年当時、1000万人の外国人や戦争捕虜が強制的に働かされていたとされる。最近、教会でも強制労働が行われていたことが判明した。
ロシア代表団「遅すぎ、少なすぎる」
合意について、ドイツのフィッシャー外相は「残念ながら多くの犠牲者には遅すぎた」と話した。大戦中、ドイツ外務省には、ナチスがホロコーストの犠牲者から奪った金がためられていたとされる。ドイツは敗戦後、賠償金として600億ドルを支払った。この額は今日の物価水準に換算すれば1000億ドルに相当する。
やせ衰えたナチスの強制収容所の犠牲者
しかし、東欧諸国の代表からは、今回の補償さえも少なすぎるという声が聞かれる。ロシア代表団のイワノフ氏は「だれも満足していない。みんなもっと多くの補償を望んでいる」と明言。ポーランドの対ドイツ補償担当のヤロビエッキ代表は「中欧、東欧諸国は、第二次大戦で、最も大きな人的、物質的な被害をこうむったにもかかわらず、過去の補償のうち1%しか受け取ってこなかった」と話した。
また、ウクライナの被害者団体のデミドフ代表は、ドイツと米国が無理やり、東側諸国に合意を受け入れさせたと批判する。デミドフ代表は取材に対し、「連中はワシントンで、もしあなた方が望まなくても、我々は合意にサインすると言って、合意を強引に受け入れさせたんだ」と話した。
東欧民主化による集団訴訟が後押し
東欧諸国では、共産主義体制の崩壊により、強制労働の生存者が補償を求める道が開かれた。現在、米国では55件の集団訴訟の審理が進んでいる。アイゼンシュタット氏は「率直に言って、長年、忘れられてきたドイツ企業の罪を法廷に引っ張り出したのは、アメリカの弁護団とアメリカの訴訟だ」と話した。弁護団は報酬として、1億マルクを受け取るという。
この合意をまとめるための各国代表団らによる交渉は18カ月にわたって続けられた。フィッシャー外相は「まったく大変な仕事だった」と振り返った。交渉の過程で、ドイツ企業が、今後の訴訟を防ぐことを重視したため、補償合意とは別に、ドイツと米国との間で、将来的な訴訟の防止を目指す合意がサインされた。
★露助に補償金額が少ないなんていう資格あるんですかね。シベリア抑留で無念の死を遂げた英霊へも保証金を支払いやがれ。