投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2000 年 7 月 17 日 16:21:56:
【ワシントン16日=土井達士】
十一月の米上院選にニューヨーク州から民主党候補として出馬するヒラリー・クリントン大統領夫人(五二)が、夫のクリントン大統領が一九七四年の下院選で落選した後、ユダヤ系米国人の選挙責任者を人種差別的な言葉でののしったとの疑惑が浮上し、ヒラリー夫人は十六日、急きょ記者会見を開いて完全否定する騒ぎになった。
人種差別発言疑惑は、今週発売される元米大衆誌記者、ジェリー・オッペンハイマー氏の著書「ステート・オブ・ザ・ユニオン−クリントン夫妻の複雑な夫婦関係の内側」で指摘されたもの。それによると、ヒラリー夫人は七四年の選挙後、夫の選挙責任者だったポール・フレイ氏を「ジュー・バスタード」などと口汚くののしったという。
オッペンハイマー氏は十六日、CNNテレビに出演し、ヒラリー夫人の発言はフレイ氏本人はもちろん、その夫人らが聞いたと強調。「夫人は、そういった(差別的)表現を耳にする環境で育ってきた」と攻撃した。
これに対し、ヒラリー夫人は会見で「そのような発言は一切、行っていない」と否定している。
米国で公的な立場にある人物にとって、人種差別的な発言や行動は命取り。特に、ユダヤ系米国人の人口が多く、政治力も強いニューヨーク州では、真偽にかかわらず反ユダヤ的な人物と見なされることは致命的なダメージを意味するだけに、ヒラリー夫人の陣営は、九七年にフレイ氏が夫人に対して送った「あなたについて、真実でない悪口を言ってきたことをおわびします」とした書簡も公開するなど、疑惑の打ち消しに必死だ。