投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2000 年 7 月 16 日 15:46:27:
【テヘラン15日=佐藤秀憲】
イランは十五日、中距離弾道ミサイル「シャハブ3」(射程千三百キロ)
の二回目の発射実験を行った。同国営放送が伝えたもので、国防軍需省筋によると、「実験は成功した」と
いう。
今回の実験は九八年七月に続くもので、同筋は、精度向上による「国防力の強化が目的」と説明した。実
験の場所などの詳細は不明。
シャハブ3の射程には、イランの仮想敵国・イスラエルはじめアラビア半島全域やロシアの一部も入り、
ミサイル拡散に神経をとがらせる欧米諸国などが繰り返し懸念を表明している。イランが二回目の実験を強
行したのは、ミサイル開発への意欲と自国の軍事力を国内外に誇示する狙いがあるものと見られる。
シャハブ3については、その形状や飛行航跡から、北朝鮮の中距離弾道ミサイル「ノドン1号」(射程千
キロ)の技術移転を受けたとの見方が一般的。イランは平和利用を名目にして、より長射程の「シャハブ
4」(射程二千キロ)の開発にも着手している。