米国初の手術用ロボット「ダビンチ」が認可(CNNJAPAN)

 
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投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2000 年 7 月 14 日 21:40:15:

2000.07.14 Web posted at: 2:06 AM JST (1706 GMT) ワシントン(AP)

米国初の手術用ロボット「ダビンチ・手術システム」が11日、食品医薬品局(FDA)に認可された。外科医の細かな手の動きをセンサーからコンピューターに伝え、ロボットにまねさせるシステムで、内視鏡手術で使われる。将来的には不妊治療や神経の手術など、より細かい手術にも応用が期待されている。
「ダビンチ」は米インテューイティブ・サージカル社製で、1台100万ドル(約1億600万円)。胃がんや肺がんなどの手術で、胸やおなかに数カ所の穴を開けて、内視鏡と細長いメスを差し込みながら、病巣を切り取る「内視鏡手術」で、既に試験運用されている。

◎外科医の細かな作業を代行

内視鏡手術は、胴体を大きく切り開く従来の手術法よりも、患者への負担が少ないため、米国で普及し、日本でも多く実施されている。しかし、通常の手術よりも手先の器用さが要求されるため、執刀医は開腹手術などに慣れたベテラン医師に限られていた。「ダビンチ」は、こういった外科医の細かい作業を助けるために開発された。
ダビンチに付属された内視鏡には複数のレンズがつき、患者の体内の映像が3Dでテレビモニターに映し出される。患者の胸やおなかに開けた小さな穴から、手のような形をした小さなロボットを患者の体に差し入れ、手術台のわきに置いたコンピューターとロボットを接続。外科医はモニターを見ながら、自分の手を動かし、動きをロボットに伝える仕組みだ。
「執刀医の細かい指先の動きまで、きちんとロボットに伝わります。まったく画期的なシステムです」と、ダビンチの試験手術を行ったサン・ラモン地域医療センターのバリー・ガーディナー博士は話す。

◎FDA「今後の手術のあり方を変える」試験運用で手術を受けた患者の評判も上々。

ダビンチの審査を担当したFDAの技術者、ニール・オグデン氏によれば、胆のう切除など113人の患者を対象に行った試験手術は、通常の腹腔鏡(腹部を見る内視鏡)手術と同様に成功したという。しかし、外科医がロボットの扱いに慣れていないため、ロボットを使うと通常の手術よりも50分長くかかった。オグデン氏によれば、執刀医が慣れるまでに20例ほどの経験を積む必要がある。
ダビンチによって不妊治療や大腸、前立腺などの手術への応用も期待されている。FDAのジェーン・ヘニー局長は、「ダビンチはロボットを使用した新たな手術法の第一歩で、今後の手術の在り方を変えるだろう」と語った。
ダビンチの使用にあたって、外科医はカリフォルニア州マウンテン・ビューの製造元で研修を受けなければならない。現在では、全米5病院の外科医が研修中。このほか、数カ所の病院でロボットを使用した心臓手術の試験を行っている。

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