原文と注釈を発表〜ファティマの「第3の秘密」(カトリック新聞社)

 
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投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2000 年 7 月 12 日 16:49:23:

【バチカン6月28日CNS】
ファティマの「第三の秘密」は、二十世紀における教会の、無神論政治体制との闘争と最終的な勝利を、象徴的に預言したものだった、と教皇庁教理省長官のヨゼフ・ラッツィンガー枢機卿が語った。
ファティマのメッセージは、最終的な勝利がキリストにあるという約束を「信じるよう、私たちを招いている」とラッツィンガー枢機卿は、六月二十六日に発表された「秘密」についての注釈で書いている。
バチカンは、四十三ページの小冊子で、カルメル修道会のルシア・ドス・サントス修道女による手書きの本文を公表した。「秘密」は一九一七年、ポルトガルのファティマで、少女だったルシア修道女と二人の幼いいとこに、聖母マリアが現れ、示したもの。
小冊子『ファティマのメッセージ』には、ラッツィンガー枢機卿の注釈のほか、バチカン高官らが、「秘密」の核心部分が八一年の教皇ヨハネ・パウロ二世暗殺未遂事件に言及していると信じる根拠にも説明を加えている。
五七年以来バチカンに保管されていた「秘密」の第三部で、ルシア修道女は、「私たちには教皇と思えた、白い服を着た司教」が、他の司教や司祭、修道者たちと共に急な山を上り、「荒削りの木材で作られた大きな十字架」に向かっていく様子を書き残していた。
「そこへたどり着く前に、教皇は、半ば廃虚と化した大都市の中を通り、その途上で出会った死体の魂のために祈っていた」と同修道女は書いている。
「教皇は山の頂上に到着し、大きな十字架の元にひざまずくが、兵士たちが放つ銃弾や矢によって殺害されてしまう」とルシア修道女は続ける。
さらに、教皇と共に歩いていた人たちも殺されてしまい、十字架の元に立っていた二人の天使たちが、彼らの血を集め、聖水のように「水晶で出来た灌(かん)水器」に入れ、「そこから魂たちを放つと、神に向かって上っていった」と同修道女は書いている。
六月二十六日にバチカンで行われた記者会見で、ラッツィンガー枢機卿は、「この幻についての、教会としての、公式な定義または公式な注釈は存在しない」と強調した。

※「この幻についての、教会としての、公式な定義または公式な注釈は存在しない」⇒ココ注目。

同枢機卿は、教会が認証した他の出現と同じように、ファティマのメッセージが、カトリック信者が信仰を生きるための「一助として提供されているものだが、これに従うよう義務付けられているものではない」と指摘した。

※カトリック信者が信仰を生きるための「一助として提供されているものだが、これに従うよう義務付けられているものではない⇒バチカンに不従順な日本の司教団が強調しそうなところだな。

ラッツィンガー枢機卿は、幻で告げられていた特定の苦しみの期間が、教皇ヨハネ・パウロ二世暗殺未遂事件で頂点に達し、今は終わったことで、「秘密」の内容を公表するのに適切な時が来たと言える、と語った。同枢機卿によれば、ルシア修道女は、バチカンの「解釈が彼女の体験と合っており、彼女自身も、その解釈が正しいと考えている」という。
小冊子によると、教皇ヨハネ・パウロ二世は、教理省事務局長のタルチシオ・ベルトーネ大司教をポルトガルに派遣し、ルシア修道女と共に、バチカンの解釈を見直させた。
教皇は、観想生活を送るルシア修道女にあてた書簡で、ベルトーネ大司教が、「私の名代としてあなたを訪ね、『秘密の第三部』に関する解釈について幾つかの質問をさせていただきます」と書いていた。
「ベルトーネ大司教には、ご遠慮なく、そして率直にお話しください。彼が、あなたのお答えを、直接私に報告してくれることになっていますので」と教皇は書いている。
ベルトーネ大司教が四月二十七日、ルシア修道女にこの書簡を読んで聞かせ、その後同修道女自身も書簡を読んだという。
また、同大司教は、ルシア修道女に、彼女自身が手書きで記したメッセージが入った封筒を手渡した。
「ルシア修道女は、ファティマの幻が、とりわけ、無神論の共産主義が教会とキリスト者に挑んだ闘いについてのもので、二十世紀に信仰をあかしした人々の非常な苦しみを表していたことを、あらためて確認した」とベルトーネ大司教は語った。

◎歴代教皇と第3の秘密

教皇ヨハネ・パウロ二世は、「第三の秘密」を、八一年の狙撃後まで読んでいなかった、とベルトーネ大司教が明らかにした。六月二十六日の記者会見で、「口頭と資料で確認されている、反論の余地がない事実」だと確認したもの。
「教皇ヨハネ・パウロ二世は、暗殺未遂事件の後、初めて『第三の秘密』を読まれた。ジェメッリ病院に入院中で、ご自身が読みたいと希望された後のことだった」と同大司教は語った。
「第三の秘密」は一七年、ファティマで、三人の子どもたちに示され、四四年に、ただ一人生き残ったルシア・ドス・サントス修道女によって書き残された。
現在九十三歳の同修道女は、封筒に入れたメッセージを現地の司教に託した。五七年に、その封筒はバチカンに送られ、以来、現教理省の秘密文書庫に保管されてきた。
教皇ピオ十二世は、バチカンにメッセージが届いた時、まだ存命だったが、秘密文書庫には、同教皇がメッセージを読んだという記録は残っていないという。 同文書庫の記録と自身の日記によると、教皇ヨハネ二十三世は教皇就任九カ月後の五九年八月十七日に「秘密」が入った封筒を受け取っており、聴罪司祭と共に内容を読むことにした。
教皇パウロ六世は、就任のほぼ二年後の六五年三月二十七日に「秘密」を読んでいる。
教皇ヨハネ・パウロ二世は、八一年五月十三日、ファティマの聖母の祝日に狙撃を受けた後に、「秘密」の閲覧を依頼し、「秘密」は同年六月十八日に秘密文書庫から貸し出され、八月十一日に返還されたという。




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