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投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2000 年 7 月 12 日 16:33:37:
回答先: エイズによるアフリカ人口激減説をどう読むか 投稿者 佐藤雅彦 日時 2000 年 7 月 12 日 02:07:43:
2000.07.12 Web posted at: 3:59 PM JST (0659 GMT)
南アフリカ共和国・ダーバン（ＣＮＮ） アフリカで蔓延しているエイズ・ウイルス（ＨＩＶ）に対するワクチンの臨床試験が、６-８週間以内に英国で開始されることが１１日、南アフリカ共和国で開かれている第１３回国際エイズ会議で明らかになった。このワクチンはＨＩＶの体内侵入に対し、高い免疫力を示したケニアの売春婦の研究データをもとに開発された。
「国際エイズ・ワクチン・イニシァティブ」の発表によれば、エイズ・ウイルス（ＨＩＶ）の遺伝子を利用したこのワクチンは、ケニアなどアフリカ大陸では優勢なＨＩＶをターゲットにしているという。
このワクチンは、オックスフォード大学とナイロビ大学が共同で研究・開発したもので、英国で臨床試験された後、２０００年末までにアフリカ大陸でも試される予定となっている。非営利団体「国際エイズ・ワクチン・イニシァティブ」は、この他にもいくつかのワクチンの研究・開発のプロジェクトに対して、資金援助を行っている。
ナイロビ市内の医療機関でディレクターを務める、オム・アンザーレ氏によれば、このワクチンはナイロビで性産業に携わっている女性に見られた特有の結果をもとに開発された。調査の対象になった２０００人の売春婦のうち５％が自然にできた抗体をもっていた。「こうした女性の場合、ＨＩＶとの最初の接触が感染につながらず、反対に体内の免疫力を呼び覚ますことになった」と、アンザーレ氏は言う。さらに、こうした女性たちの例では、ＨＩＶとの接触後、体内のＴ細胞（免疫反応を高める細胞）が急激に増加していることを指摘した。
Ｔ細胞が免疫反応を活発にし、常に感染細胞を破壊している。ＨＩＶはそのＴ細胞を攻撃し、身体の抵抗力を弱めてしまう。これまでの研究では、ＨＩＶ接触後、身体がすぐにウイルスを認識できないため、ウイルスに抵抗するためのＴ細胞の生産が遅れることが指摘されていた。
ワクチンは、ＨＩＶをすばやく認識できるように免疫システムを変化させ、ＨＩＶに感染する前に破壊することを目的としている、という。「ワクチンの接種で、身体がすばやくウイルスを認識し、体内におけるＴ細胞の生産が高まるよう、期待している」とアンザーレ氏は述べている。
遺伝子治療の専門家は「ワクチン接種によって身体に免疫反応を引き起こさせ、治療をせずにＨＩＶを制御することができるようになることを、期待している」と話しているが、実用化までにはさらに数年はかかるものと見られている。
１１日の報告によれば、ＨＩＶとの接触当初は抵抗力をみせても、後に感染することもある。今回のナイロビの娼婦の調査でも、当初ＨＩＶに対して抵抗力をみせた女性でも、後にＨＩＶ感染を起こしたケースが報告された。アンザーレ氏は、「性交渉を頻繁に続けている間は抵抗力が落ちないにも関わらず、しばらく休暇を取ってから再び『仕事』に復帰すると感染してしまう例もある」と指摘している。
こうした調査結果から、「継続的にＨＩＶと接触していることが、抵抗力を維持する鍵」とアンザーレ氏は言う。これは、ワクチンも継続的に接種されることで効果がある、という考え方につながるという。
さて、このワクチンの成功率は今のところ４０％といわれている。しかし、南アフリカ共和国政府はすでに「４０％でも使う」と明言している。南アでは女性の感染率は男性を上回っており、「女性たちはＨＩＶへの抵抗力を強めるための治療なら、どんなものでも歓迎するだろう」といわれている。
国際エイズ会議は９日よりダーバンで開かれているが、この会議に参加している専門家の多くが、「アフリカ社会では女性の地位がまだまだ低く、コンドーム使用に関して女性の意思は無視され、結果的に女性が犠牲になっている」と指摘している。こうした声は、南アの女性たち自身からも聞こえている。南アでは女性用のコンドームも購入はできるが、値段は１パック（３コ）で５ドルと、一般市民には手に入りにくい。一方、男性用のコンドームは診療所や、コンサート会場など公共の場所で無料配布されている。
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